MEIJYO_UNIVERSITY2025
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040経営戦略 (東 正志) ゼミナール学生×教員 誌上ディスカッションON-PAPER DISCUSSION会社を経営する父の姿に刺激を受け、マネジメントコースを目指しました学生 大久保さん(以下学生) 私の父が会社経営をしており、幼い頃からその姿を見てきました。本学の経営学科は、マネジメントコース、マーケティングコース、会計?ファイナンスコースの3コースが設置されています。経営について広い視野を養い、自分が学びたい専門領域をより深く学ぶことができると考え、名城大学を志望しました。東准教授(以下准教授) 経営学科では、1年次から少人数制のゼミがあり、4年間を通して学びを深めていく教育体制を敷いています。大久保さんの言う通り、学びたい分野を深く探究できるのが本学科の魅力です。ときに厳しいアドバイスが、より高みを目指す、粘り強さの原動力に学生 東先生のゼミの魅力は自由度が高いことです。自分が興味を持ったテーマで研究ができる上に、さまざまなデータや論文を収集して分析し、発表をするという一連のプロセスを通して、主体的に学ぶ喜びや手応えを感じることができました。准教授 大久保さんは、自動車産業を研究テーマに据えました。後輩とチームで取り組んだプレゼンテーションも、卒業論文もかなり精力的に取り組んでくれています。ある発表では、少し厳しいアドバイスをしたこともありましたが、データ分析や情報収集をもう1段階あげればより説得力のある発表ができると思ってのことでした。学生 自分では入念に準備しているつもりだったので、あの時は正直、悔しかったです。でも今振り返ると、自分の研究方法を客観的に見つめ直す、またとない転機になりました。学ぶほど、世の中が分かる楽しく、そして確かな即戦力を養う学生 後輩との共同プレゼンテーションなど、チームで取り組む機会も多くあります。お互いが得意なことを活かし、不得意な部分は補い合う。そうした関わりの中で、自分にはない考えに刺激を受け、チームワークの大切さを学びました。准教授 就職先では、人と関わる機会がさらに増えるはずです。ゼミでの経験をぜひ活かしてください。学生 人材育成や人材管理といった学びも、今後に役立てたいと思っています。経営と聞くとお金や利益をイメージしがちですが、必要不可欠なのは「人」ですよね。准教授 経営を深く学ぶためには、多角的な視点でモノを見るチカラが必要です。ある時は経営者の目になり、ある時は消費者の立場から、そしてときに社員や取引先など、さまざまな立ち位置から分析することで初めて経営の本質を掴むことができます。経営は、その仕組みを知ると、世の中を一歩踏み込んで理解できるという点で実に面白い学問です。「なるほど!」と腑に落ちると、知的好奇心が溢れ出す。そのような経験を、本学科でぜひたくさんして欲しいと思っています。

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