環境問題に関心を持って入学ゼミでは微生物を使った金属生産?処理を研究中学生 野々川さん(以下学生) 小学生の頃から環境問題に関心が高く、将来は地球温暖化の抑制に携わる仕事がしたいと考えていました。生物環境科学科なら動物と環境の共存について学べると思って入学し、入学後は生物?人?自然が調和した持続可能な社会を実現するために、動物?植物?微生物などさまざまな観点からどのようにアプローチできるかを幅広く学びました。細田教授(以下教授) 研究室では、金属を含む廃棄物のリサイクルにおいて、環境負荷を低減するために微生物の特殊な能力に着目しています。これらはバイオハイドロメタラジーと呼ばれ、学生たちは土壌や水など環境中に生息する微生物のうち、金属の酸化や還元に関与できる微生物を探すためにさまざまな条件で培養実験をしています。これらの実験を通じて、微生物の能力を利用し電子機器の廃棄物から金属をリサイクルできないか研究しています。サンプリングから解析まで主体的に研究相手に伝えるプレゼン力なども磨く学生 研究室が対象とするさまざまな金属の中で、私は銅に着目して、真菌の銅耐性遺伝子を細菌など他の銅還元ができる微生物へと遺伝子組換えを行って、銅のバイオハイドロメタラジーに役立てることを目指しています。教授 学生たちが主体的に土壌や海洋底泥のサンプリングから培養、遺伝子の解析まで行い、研究成果を全国の研究発表会などで報告する機会もあります。学生 ゼミで英語論文を自分の言葉でプレゼンテーションした際には、教授や先輩方が改善点などアドバイスをくださったおかげで、相手に伝わりやすいプレゼンテーションを学びました。また教授や仲間に相談しやすい環境もよかったです。日本をクリーン社会の先進国に!名城大学での学びを将来につなげる教授 本学科は、本研究室のように実験室で研究を進める研究室のほか、フィールドでの調査に主眼を置いた研究室もあります。それぞれの研究に必要な知識を深めながら主体的に卒業研究に取り組むことで、卒業後の「ものの考え方」に繋げたいと考えています。学生 卒業後はクリーンエネルギーに関わる仕事に就きます。研究室での学びを土台にさらに専門性を高め、将来、日本がクリーンエネルギー開発の先進国となれるようなアプローチをしていきたいです。様々な環境問題に関心がある方はぜひ名城大学で学んでください!環境微生物学(細田 晃文)研究室学生 × 教員 インタビュー4年 野々川 文子愛知県/聖霊高等学校 出身細田 晃文 教授122農学部 生物環境科学科
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