MEIJYO_UNIVERSITY2026
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高級ブランド店の立地の違いによる購買意欲の変化を調査し、意外な結果に!学生 謝さん(以下学生) ゼミでは「高いパフォーマンスにつながる企業経営」を理論的?実証的に研究しています。昨年のグループ研究では、ラグジュアリーブランドの立地の違いによる購買意欲の変化を調査していました。閔助教(以下助教) ゼミのテーマは技術経営?戦略、イノベーション?マネジメントですが、1年目には身近な問題を経営学の視点から捉えるトレーニングを行っています。謝さんの場合、高級ブランドショップが高級店のひしめく都市部に出店した場合と、郊外の複合商業施設に出店した場合ではどのように違うのかを考察していました。学生 消費者の考え方や行動に着目して、個性的なものを求める人は、東京の銀座など立地が良い場所だけではなく、ショッピングモールのような場所でも購買意欲が高いという仮説を立てました。しかし、結果は予想と反し、立地の良いところでの購買意欲が高いという結果になりました。時代や人の動向によって変わる価値観だからこそ多様な視点を持つことが大切助教 謝さんの研究成果のように、私たちが抱いてる価値観が調査によって覆されることは多々あり、私たち教員にとっても大きな学びとなっています。学生 経営戦略論?イノベーション論の分野にこだわらず、自分の関心に基づいてテーマを選ぶことができるのがゼミの魅力です。今回の研究では、仮説と異なる結果に驚きましたが、それが研究の醍醐味であると実感できました。またディスカッションが非常に活発でゼミ生同士や先生と意見を交換する機会が多く、異なる視点や新しい考え方に触れたこともよかったです。自分で考え、他者と意見交換し、AI時代に求められる「問題設定能力」を磨く助教 企業に対する問題だけでなく、国家や社会に対する問題を扱うことがあります。これからのAI時代は与えられた問題に対しては「解決策」を導くのが容易な時代になるでしょう。故に、これからは「問題設定能力」を持つ人が求められます。ゼミでは、まずは身近な社会現象に対する問題を見つけ、自分の意見をまとめて伝えるという活動を大切にしています。学生 「自分の頭で考え、その考えを他者にわかりやすく伝えること」「自分の意見に自信を持ちながらも、他者の意見に耳を傾けること」の2点を特に重視しているゼミでしたので、論理的な説明力、傾聴力、コミュニケーション能力、そしてプレゼンテーション能力を身に付けることができました。将来は経営学の研究者を目指しています。今後も自分のアイディアや意見を明確に伝え、他者とのディスカッションを大事にしていきたいです。技術経営?戦略、イノベーション(閔 承基)ゼミナール学生 × 教員 インタビュー3年 謝 欣穎愛知県/星城高等学校 出身閔 承基 助教040経営学部 経営学科

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