3年 栗山 颯太三重県/津田学園高等学校 出身名和 洋人 教授アメリカ経済に関する調査?分析を行いディベート大会に向けて準備を進める名和教授(以下教授) ゼミナールではアメリカ経済を中心に学び、世界の経済状況を広く見渡す視野を養っています。アメリカ経済に関する文献紹介や関係分野の調査?分析を行い、大学対抗ディベート大会に向けて文献や資料の整理また研究発表をしています。学生 栗山さん(以下学生) ディベート大会は夏季と冬季の年2回あり、アメリカの経済政策について賛成派と反対派に分かれて議論します。冬季の取り組みテーマは「アメリカの中間層復活に貢献するのは民主党か共和党か」というものでした。ちょうどアメリカ大統領選と重なる時期でしたので各メディアの報道を興味深く観ていました。アメリカ2大政党の経済政策を比較しさまざまな考えに触れて視野が広がる学生 ディベート大会では、大学ごとに事前に立場を決めて本番に臨みます。今回、名城大学は共和党側の立場で資料を集め、分析しました。学生一人ひとりの意見もやはりそれぞれありました。私も最初は「民主党がいいのでは」と思っていました。ディベートでは立場を決めて行いますが、共和党だけでなく、民主党の政策についても調べて対戦相手の主張を予測し、どうやってディベートでの勝利に持ち込むかを考えました。教授 現実のアメリカ大統領選では共和党が勝ちました。しかし、アメリカの中間層にとってその結果が正解とは限りません。さまざまな意見や視点に触れ、自分の考えを整理し、主張を展開できるようなってほしいです。学生 アメリカの経済格差は大きいと聞いていましたが、実際にどのくらいの差があるのかは調べてみるまで実感できませんでした。アメリカの深刻な現実を知り、日本の暮らしやすさを感じたことも大きな気づきです。ディベートを経験し、資料作成やプレゼンテーションの力も高まる教授 経済政策の導入など、何らかの変化が生じる際には、さまざまな利害の対立が生じます。ディベートを行う前には、文献調査、統計データ解析を行い、各利害関係者の主張や論理展開をできるだけ具体的に予測?想定し、プレゼンテーションを組み立てていきます。こうした経験を通じて社会で役立つ力を身に付けるのもゼミナールの狙いです。学生 世界の中で重要な位置を占めているアメリカ経済への理解を深めるだけでなく、資料作成の難しさやプレゼンに対する準備の必要性なども実感しました。社会に出たら、準備がすべてであるということを念頭に置いて頑張っていきたいです。アメリカ経済論、経済政策論、現代アメリカ経済史 (名和 洋人) ゼミナール学生 × 教員 インタビュー048経済学部 経済学科
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