留学や海外の学生との対話など磨いた英語力を活かす経験が充実学生 半澤さん(以下学生) 実用的な英語力はもちろん、世界各国の多様な価値観を理解する力と、自分の意見を広く発信する力を身に付けることができるのが、国際英語学科です。希望者が全員留学できる制度が整っているほか、海外の学生とオンラインで対話しコミュニケーション力を磨く実践授業もあります。入学時の自分の期待を遥かに超えるレベルアップをすることができました。安達准教授(以下准教授) ゼミは、とても自由度が高く、それぞれ関心のある地域?国、テーマから選択することが可能です。私が担当するヨーロッパ文化ゼミナールでは、フランス文学と西洋美術を中心に学ぶとともに、各自が興味のあるテーマで研究に取り組んでいます。また、論文執筆に必要となる、学術的なライティング技術も身に付けていきます。当時の時代背景や価値観から作品の本質や作家の意図に迫る学生 私は、フランスで19世紀後半に多くの傑作を残したエミール?ゾラの小説『居酒屋』『ナナ』『ムーレ神父の過ち』を研究しています。2年生の時に、カナダ?ケベック州のフランス語圏に留学し、フランス文化に興味を持ちました。先ほど挙げたゾラの作品には共通して、不幸な死を遂げる女が登場します。近代フランスの時代背景に重ねて分析されることが多いのがゾラの作品なのですが、なぜ彼が女性に不幸な死という結末を与えたのかという問いを立てて、研究しています。准教授 その謎を解くために重要なのが、当時の時代背景との因果関係を検証することです。本学には文献も豊富に揃っていますから、大いに活用できると思います。また、ゼミでは、学期毎に2回ほど個人の研究発表に取り組んでいます。私からの助言はもちろん学生同士で質疑応答を行い、発表者は後日レポートを提出します。研究は個人で行いますが、客観的な意見から気づきを得ることは特に重要だと考えています。卒業論文は英語形式。一人ひとりが集大成として挑む学生 私自身は、ヨーロッパ文化ゼミのアットホームな雰囲気も、研究する場として理想的でした。お互いの研究を尊重し合うゼミの中で、研究に対する意欲を高めることもできました。准教授 卒業論文は英語形式で提出します。大学で磨いた英語力と研究成果を発揮する集大成です。自分の考えを言語化し、説得力のある主張へと発展させ、国境を越えて人に伝えることができる力を、ぜひ社会で活かして欲しいと思います。ヨーロッパ文化(安達 孝信) ゼミナール学生 × 教員 インタビュー4年 半澤 遥愛知県/長久手高等学校 出身安達 孝信 准教授056外国語学部 国際英語学科
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