MEIJYO_UNIVERSITY2026
71/148

屋内にあるデバイスの遠隔操作を安全に通信する技術の研究開発に携わる鈴木准教授(以下准教授) 研究室では、モバイルネットワーク、スマートホーム、スマートコミュニティの3つの分野をターゲットにして、ユビキタスコンピューティングシステムおよびユビキタスネットワークの実現に必要な要素技術の研究開発をしています。近年ではIoT技術が発達し、家電や住宅設備などもネットワークで遠隔操作できるようになりました。多くの人は通信できて当たり前だと思っていますが、実は屋内にあるデバイスに屋外から通信することは技術的には非常に難しいのです。学生 六鹿さん(以下学生) そこでモバイル分野では「CYPHONIC」と呼ぶ簡単?安全に通信するオーバレイネットワーク技術の研究開発をしており、私もその研究に携わっています。実社会の課題解決に重きを置き、産官学の共同研究や実証実験が盛ん学生 研究室では他大学との共同開発が魅力です。月1回のミーティングでは、自分の研究をスライドにまとめて発表します。他大学の方とのディスカッションを通じて、自身の研究の質を高めるだけでなくプレゼンテーション能力が身に付き、また他大学の研究から新たな知見を得ています。准教授 実社会に存在する課題をいかに解決していくかに重きを置いています。産官学連携での研究事例も多く、スマートコミュニティ分野の研究では、IoT技術を活用したゴミ回収状況の可視化システムの開発などを実施しています。学生 すでに地方自治体で実装されており、学生がゴミ収集車への通信機器設置に立ち会いました。企業や行政の方々とのミーティングを通じて、研究が実社会の課題解決に直結することを実感しています。情報工学が進歩しても基礎技術は不可欠学会発表などを通じて経験と実績を積む准教授 情報工学の最先端技術は想像以上の速さで進歩しています。しかし、その基礎となる理論と技術は不変であり、情報工学の基礎をしっかり身に付けることが変化の激しい時代に対応できるエンジニアになる第一歩です。研究成果の発表にも力も入れており、中には国際会議や全国規模のイベントで受賞するなど目覚ましい成長や経験?実績が評価されて、大手IT企業へ就職する事例もあります。学生 インターネットに障害が発生するとあらゆるサービスが利用できなくなり私たちの生活は大混乱に陥ります。ゼミや研究室で学んだ知識を生かして、これらのサービスを陰から支える技術者になるのが目標です!ユビキタスコンピューティング (鈴木 秀和) 研究室学生 × 教員 インタビュー4年 六鹿 太智岐阜県/各務原西高等学校 出身鈴木 秀和 准教授070情報工学部 情報工学科

元のページ  ../index.html#71

このブックを見る