MEIJYO_UNIVERSITY2026
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輸送機器の性能を高めるため設計方法を開発する学生 笠井さん(以下学生) 本学科では、熱?流体、材料?強度、設計?生産、運動力学?制御の各分野にまたがる機械工学の基礎から実践までを総合的に学んできました。研究室では、材料力学、材料強度学の知識を活かして、輸送機器の設計方法の開発を行っています。松原教授(以下教授) 私の研究室では、飛行機?ヘリコプター?新幹線?バイク?四輪車といった様々な輸送機器を対象として研究開発を行っています。具体的には、輸送機器本体やそのエンジンを軽量化かつ高耐久化する設計方法を開発します。そのためには、技術課題の本質を見極めることと、その解決策を導き出すプロセスが大切であり、学生たちは毎日の研究を通して、それらの能力を身につけていきます。企業との共同研究で、「エンジニア」になるための技術や人間性が鍛えられる教授 私は長年企業の研究所に在籍して数多くの輸送機器の開発やその設計方法の開発に携わってきました。本研究室でも多くの企業との共同研究を行っています。その中で、学生たちは、共同研究先の企業の開発スピードに合わせて研究を進めることを学びます。学生という立場に甘んじることなく、1人のエンジニアとして、日々、鍛えられていきます。学生 研究室での成長を実感したのは、インターンシップの時です。モノを引き上げる装置の部品の設計開発に関わり、どのようにしたらいいかと問われる中で、「考えるポイントはココだ」と見極めることができました。研究室で、基礎的知識や考え方をしっかりと身につけておいてよかったと思いました。自分の開発が世の中でどう役立つかを実感しながら学んだ経験が、将来の力になる教授 私は常々、学生たちには「仕事を楽しめるエンジニア」になって欲しいと思っています。楽しさは、お客さんの喜ぶ顔を見ること、仲間と共に味わう達成感、難攻不落の技術課題を突破すること、世界で最初の製品化に成功することなど、個人それぞれにあると思います。エンジニアに大切なことは、課題の本質を見抜く力と課題を解決する力です。学生には、いろいろなことに興味を持って貪欲に知識を吸収すること、研究に対して真摯に向き合い一歩一歩着実に進めていくことを身につけて欲しいです。学生 研究室では、製品のための設計方法の開発をしていましたので、自分の研究がどのように世の中で役立つかを実感しながら研究できるところが魅力でした。就職先は設計?開発の部署への配属が決まっていますので、製品を設計する際に研究室で学んだ知識や技術、考え方などを活かしたいです。疲労強度設計、複合材料、各種輸送機器(松原 剛) 研究室学生 × 教員 インタビュー修士2年 笠井 雄太愛知県/西尾高等学校 出身松原 剛 教授088理工学部 機械工学科

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