宮田 喜久子 准教授実際に打ち上げられる小型宇宙機の制御や設計に関わる研究ができる宮田准教授(以下准教授) 本研究室は、小型宇宙機システムおよび構成要素の設計開発と制御を対象にした研究を行っています。人工衛星の小型化や自律化といった、次世代の宇宙機開発を支える重要な技術を取り扱っています。JAXAや外部研究者と連携で行うプロジェクトに参加する機会もあり、これまでには本研究室が関わって開発した小型宇宙機が実際に宇宙に打ち上げられました。学生 横山さん(以下学生) 宇宙開発の現場に関わる研究ができるという点は、私が研究室を選ぶ際にも大変魅力を感じました。現在、私が取り組んでいるのは、小型宇宙機に搭載されている、太陽電池パネルの発電量から姿勢を推定する研究です。小型宇宙機は質量や体積に厳しい制限があるので搭載できる機器に限りがあります。そこで、搭載機器を増やさずとも自分の姿勢が確実に検知できるように、発電量と太陽方向の関係性を検証しています。今後打ち上げられる宇宙機に研究成果が活かされる可能性もあると思うと意欲が湧きます。自主性と取り組みたいことを尊重し、国内外の学会発表にも全力サポート准教授 研究の成果は、やはり学生の自主性に大きく左右されるものだと考えています。一人ひとりが学びの力を身に付けるためにも、研究テーマはそれぞれの希望に合わせて決めています。学生 私の希望は、実験ができる研究テーマでした。その上で先生が提案してくださったのが、現在のテーマです。週1回のペースで開かれる進捗報告会では、先輩方や同じ4年生の仲間から質問や指摘を受けるたびに理解が深まり、自分の研究が前進する手応えを感じます。プレゼン力も向上しました。研究室には海外の学会で研究発表をした先輩もいて、熱心な先輩方からも刺激をもらっています。問題解決力を身に付けてあらゆる場所で活躍できる人材へ准教授 研究室での学びを通して身に付けて欲しいのは、自分で考え、問題を抽出し、段階的に解決する力です。その力は、社会のどのような場所でも求められます。研究は楽しく、面白がって取り組んで欲しいですね。意欲があれば、学会発表も全力で応援します。学生 研究室での学びは座学とは違い、自分から積極的にコミュニケーションを取ることが求められます。まずは聞くということを心がけて、問題を解決する力により自信が持てるようになりました。本研究室は、やる気があればとことん応援してもらえます。経験値を上げたいと思う人は必ず飛躍できる場です。航空宇宙機システム (宮田 喜久子) 研究室学生 × 教員 インタビュー4年 横山 蒼依愛知県/豊田南高等学校 出身092理工学部 交通機械工学科
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