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2020/03/09

きっかけはルービックキューブ

原理を見出し、理論を確立するおもしろさに没頭中!

理工学部 数学科1年 高瀬康平さん

中学生の時に、偶然赤崎教授に出会ったことがきっかけで、憧れ続けた名城大学へ。数学の奥深さとおもしろさに惹かれ、今では世界で研究されている「ミレニアム懸賞問題」に取り組む日々。三度の食事よりも数学が好きという高瀬さんに、なぜそこまで数学にハマったのか、名城大学で何を学んでいるのか、将来は何を目指しているのかなどについて語ってもらいました。

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Q名城大学を選んだ理由は?

A

実家が花屋を営んでおり、その常連客の1人がLEDでノーベル賞を取った赤崎勇教授でした。中学生の時に、赤崎先生のご自宅に苗を植えるお手伝いに伺う機会があり、その時にノーベル賞のメダルや賞状を見せてもらいました。先生からもお話を聞かせてもらい、研究することの面白さと、そこから得られるとても偉大なものを間近で見て感動。どうしても赤崎先生のもとで学びたいと思い、その近道が名城大学附属高校に進学することだと考え、必死に勉強して入学。名城大学への推薦がもらえるよう、高校でも一生懸命勉強しました。

Q大学では赤﨑先生の研究室に?

A

それが違うんです。赤崎先生は材料機能学科ですが、私が選んだのは数学科です。高校時代に数学のおもしろさに目覚めてしまって。きっかけはルービックキューブや折り紙に興味を持ったことで、「幾何」を身近に感じたいと思ったからなんです。特にルービックキューブでは、原理を見出せばどのパターンでもできるはずなので、その原理を今も研究しています。3列×3列では当てはまったのですが、4列×4列だと一番上の段だけどうしても原理に当てはまらないんです。そこを今追究しています。もちろん説明書はありますが、説明書には「なぜそうなるのか」という理屈は書かれていません。ただの方法だけなので、おもしろくないんです。作業ではなく、「なぜ」という理論に基づいた答えを見つけたいと思っています。

Q今はどんな研究に取り組んでいるのですか?

A

定理の証明です。たとえば「三平方の定理」ってありますよね。この証明方法はいろいろあるんです。それを考えるのですが、とても楽しいです。今、一番気合を入れているのが、「ミレニアム懸賞問題」です。これは2000年に100万ドルの懸賞金がかけられた7つの問題で、世界中で研究されています。今まで証明されていないものを証明したいですし、不可能なら不可能で、それがなぜ不可能なのかも証明したいです。こうした証明は、途中の計算式が重要になります。パソコンや電卓を使ってしまうとその過程がわからないので、私はすべて手書きで計算しています。ほとんどゲーム感覚ですね。

気づけば5、6時間経っていたなんてこともよくあります。趣味?そうかもしれません。そうだとしたら、大学で趣味ができるなんて幸せですよね。

Q名城大学を選んでよかったと思うことは?

A

先生との距離が近いことですね。とてもアットホームで、専攻学科に関係なくどの先生もどんな些細な質問にも答えてくれます。たとえ授業の内容と違っていても、自分の興味のあることで聞きたいことがあれば何でも聞けますし、何でも教えてもらえます。自分の学びたいことがある人には最高の環境だと思います。私もいつも納得するまで教えてもらっています。

Q毎日どんな学生生活を送っていますか?

A

毎日学校で数学の研究をしています。アルバイトやサークルで過ごす時間があれば、数学の問題に取り組む時間に充てたいと思っているので、今は本当に数学だけの毎日です。習い事で心身は鍛えているので、バランスはとれていると思います。常にペンケースは4箱持ち歩いていて、20本のカラーペンが入っています。複雑な図形を書く時は、色分けしないとわかりにくいですから。

Q将来はどんな道に進みたいと思っていますか?

A

まだ1年生なので、はっきりと決めていませんが、中学か高校の数学の教員、もしくは大学に残って大学で教えるという道もいいかなと考えています。高校の時、クラスの子によく数学を教えており、教えることの楽しさを感じていましたので。自分の強みでもあると思っている、長時間同じことに集中できるという部分は、研究者向きなのかなとも。まだゼミにも入っていませんので、3年生になって同じように数学に興味のある友人と出会うことが楽しみです。

Q目標を教えてください。

A

常に「普通」や「当たり前」のことを普通、当たり前と思わず、何がどう普通なのか、どう当たり前なのかをきちんと理解できている人間になりたいと思っています。その上で、数学という点での目標は、赤﨑勇教授のことも踏まえ、自分も数学のノーベル賞と言われるフィールズ賞を取得できるように、日々研究を続けていきたいと思っています。

理工学部 数学科1年 高瀬康平さん

名古屋市出身。4人きょうだいの長男で、幼い頃は友達と遊ぶより、ひとりで黙々と折り紙や塗り絵をするのが好きな子どもだった。5歳より空手を習い、中学生で黒帯に。小学校1年生からは書道も習い、いずれも今も続けている。どちらも精神的な落ち着きを与えてくれるという。弟ふたりにも、クイズのように数学の問題を出して、遊び感覚で一緒に解いている。