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2023/06/16

海外で医師になるためにまずは日本を知る!

めざすは"国境なき医師団"

薬学部 薬学科 4年 難波晃二郎(なんばこうじろう)さん

様々な背景から絶対的貧困で苦しんでいる国の人々を救いたい。そう思い、医師を目指して海外の大学進学を目標としていた難波さん。一度その夢が絶たれ、目標を失った難波さんが新たに見つけた道標は、日本という国内から深く知ることでした。全てが初めてだったという国内での経験を通して何を学び、何を得たのかを聞いてみました。

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Q元々医学部を志望していたそうですね。

A

はい。図書館にあった1枚の写真が、平凡な高校生活を送っていた私の人生を変えたと言っても過言ではありません。それはアフリカの飢餓状態の人々の写真でした。海外には生きるために必要な最低水準の生活を送ることすら困難な状況にある人々がたくさんいると知りました。私はそんな人々を救いたいと思い、医療援助活動を行う非政府組織“国境なき医師団”の医師として働くことを目指しました。英語など他の言語も学べる可能性を見つけ、海外の大学の医学部への進学を目指していました。

Qそこからなぜ名城大学薬学部へ?

A

新型コロナウイルスの世界的蔓延で渡航が厳しく制限され、海外の大学受験は不可能だったという背景がありますが、受験できたとしても経験的にも実力的にも難しかったかもしれません。渡航禁止が何年続くかわからない上にセンター試験最後の年だったこともあり、浪人という選択肢は私の中ではありませんでした。両親の思いもあり受験シーズン終了ギリギリでまだ受験可能だった名城大学薬学部の一般試験を受験し入学を決めました。

Q入学当初はあまり活動的ではなかったとか。

A

はい。改めて自分が目指していた夢を絶たれたショックと後悔から、1年生の時は無気力な時間をダラダラと過ごしてしまいました。さすがにこのままではダメだと思い始めていた時、ふと、あることに気が付きました。「実は、世界どころか日本のことすらまともに知らないのではないのか」。そこで、さっそく行動に出てみることにしました。まずは見たことのない日本の景色を自分の目で見るため、地域をより深く知ることができるボランティア活動から参加してみることにしました。

Q国内のさまざまな場所でボランティア活動をされたそうですね。

A

1年生の春休みに出向いたのは、石川県の大土村にある、住民1人と猫1匹しか住んでいない限界集落でした。建造物保存地区に指定されている地域で、集落内の空き家の清掃や棚田の耕作、林道整備、瓦礫の撤去などやるべきことが盛りだくさん。全国から集まった大学生6人で共同生活を送りながら活動する1週間は、刺激的かつ濃密な時間でした。集まった仲間は全員違う大学で専攻もバラバラ。彼らから私の知らない世界を教えてもらい、いかにこれまでの自分のコミュニティが狭いものだったかを痛感しました。

2年生の11月に参加した「2泊3日!奄美大島でシマと生活するプログラム」でも、主催者も参加者も大学生という環境で離島の魅力だけでなく価値観も大きく変わりました。

3年生の夏休みには、岩手県大船渡市の「海の砂漠化改善ボランティア」に参加しました。海藻を食べ尽くしてしまうウニの駆除と、海藻の種を蒔くことがタスクです。9泊10日のプログラムでは、前半でダイビングのライセンスを取得してから実際の活動へと移ります。ここではダイビングスクールの講師が海の保全活動を行っており、海を知り尽くしたプロから教えてもらう内容はとても興味深く、視野が広がりました。さらに春休みには山形県のぶどう農家で地域留学というプロジェクトに参加。剪定作業や直売所での販売補助などを行い、1週間滞在しました。

Qボランティア活動を通じて何を得たと思いますか?

A

何と言っても、一緒に活動した仲間や現地の方と同じ時間を共有する中で、様々な価値観や人生観に触れることが出来たことです。自分は何者なのか、何が本当にやりたいのかが明確になった気がします。現地での貴重な経験に加え、同世代の人たちと共同生活を送ること自体、本当に楽しかったです。

山形県での活動の最後に、仲間から「まっすぐな言葉をまっすぐに伝える、熱い男だよね」と言われました。大学入学当初の自分とは大きく変化していることを改めて教えてもらい、自分の強みはこれだ!というものを見つけることができました。この発見と経験は海外に真っ先に行っていたなら味わうことができなかったと思います。

Q難波さんにとって名城大学の魅力とは?

A

大学が主催する多様なプロジェクトがあることです。例えばチャレンジ支援プログラム。入る前はこれまでに薬学部生で参加した人はいないと聞いていましたし、キャンパスが離れていることや授業が忙しいことなどで薬学部生はどこか縁遠いイメージを持っていました。しかし実際は全くそんなことはなく、快く受け入れていただけたことは本当に嬉しかったです。このプログラムを通して、他学部の方々と関わる楽しさに加え、リーダーシップも学ぶことが出来ました。

また、3年次には韓国へのEF留学にも参加しました。韓国の大学には世界中の学生が韓国語を学びに来ており、授業以外の会話はほぼ英語。思わぬところで英語力も鍛えられました。

このように全く異なる環境に飛び込めるチャンスがあることは大きな魅力だと思います。



※EF留学???EF Education First(イーエフ?エデュケーション?ファースト)という教育機関が提供している留学プログラム。語学研修やワーキングホリデー、文化体験など様々なプランがあり、留学期間やプログラム内容を個人のニーズや目標に合わせて選ぶことができる。

Q今後の目標を教えてください。

A

まずは、もっと日本を知らなければならないと考えています。そして、自分でここに入ると決めた以上この大学を卒業して薬剤師になることも目の前の目標です。ですがやはり最終的には実力や経験を積んだ上で、自分の力でお金を貯めて海外の大学に挑戦して“国境なき医師団”で医師として活動する夢は捨てきれません。高校生の時に思い描いていたものと異なる形になりましたが、どんな経験も無駄ではありませんし、何か始めるのに遅すぎることもないと私は思います。これまでの経験を通じて「遠回りは一番の近道」だと信じ、将来、1人でも多くの人の命を救うことができたら本望です。

薬学部 薬学科 4年 難波晃二郎(なんばこうじろう)さん

大阪府出身。岐阜県の実家から大学まで通学している。幼い頃から好奇心旺盛で、応援団長や生徒会などを経験。一度目標を決めたら最後まで決して諦めない粘り強さが自身の長所だとする一方で、1つのことに集中し始めたら周りが見えなくなることが短所だとも自己分析する。