2023/08/25
法学部 法学科 3年 大橋希帆(おおはしまほ)さん
広い視野を持った社会科教員を目指し、あえて名城大学に入学したと言う大橋さん。日本の歴史からロシアによるウクライナ侵攻に至るまで、世の中の潮流を自ら感じ、学び取ろうとする大橋さんは今、ボランティア活動に力を注いでいます。子どもたちの支援を軸に、社会で何が起こっていて自分には何ができるのか。常に自ら問いかけ、考え、行動する大橋さんに、現在の活動や見据える将来について語ってもらいました。
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教師になるため、名城大学を選びました。もちろん教育大学への進学は考えましたが、教育学だけではなくもっと幅広く学べる環境がいいと考え、総合大学である名城大学を目指しました。
法学部を選んだのは社会が好きだからです。法学部では中学の社会科や高校の地歴公民の免許が取得できるため、卒業後は社会科の教員になりたいと思っています。
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日本法制史のゼミに所属し、主に中世の法制史について研究しています。御成敗式目について詳しく調べたり、くずし字や変体漢文の和訳などについて学んだりしているのですが、学習が進むごとにどんどん興味が湧いてきて、とても楽しいです。
特に天皇家の家系図にはすごく興味があり、その背景にある時代や文化、生活習慣などを紐解いて考えるのが楽しくて、日々ワクワクが止まりません。
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小学校の学習支援ボランティアを行っています。教員を目指す上で学校現場の様子を知り、子どもたちとの関わり方について学びたいと思っていたところ、インターネットで教師を目指している大学生を対象にしたボランティア活動があることを知り、参加しました。
毎週月曜日、地元の小学校へスクールサポートという形で出向いています。私は特別支援学級を担当していて、担任の先生のサポートや学習支援の他、休み時間にドッジボールや鬼ごっこ、折り紙を行うなどして、一緒に過ごしています。最初の頃は支援が必要な子どもたちとどう関われば良いのかわかりませんでしたが、大学の先生から勧めてもらった山本五十六の本に「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ」という言葉があり、これだ!と感じたことで、自分なりのやり方が見えてきました。
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大学でボランティア入門の授業を受講していて、名古屋難民支援室の羽田野真帆さんの話を伺ったことがきっかけです。
当時ウクライナ侵攻の足球竞彩网_英皇娱乐-任你博首页推荐を見て、社会の教員を目指す者として現状を知っておくべきだと感じていましたが、自分で何かできることがあるはずと思いつつも、なかなか一歩を踏み出せませんでした。その時に羽田野さんの支援活動の話を聞いて、どんな小さなことでもまずは始めなければ!と背中を押されました。
そこで日本人からの応援メッセージをウクライナ語に翻訳してまとめた「ウクライナ支援ノート」を昨年4月に作ってウクライナ文化協会に持っていきました。その時、ノートを受け取った理事長が涙を流しながら「ありがとう、ありがとう」と言ってくれたことは今でも忘れられません。
感謝されることを目的にボランティアを行っているわけではありませんが、この時ばかりは支援を始めてよかったと心から思いました。同時に、私たちの活動は間違っていなかったんだ、これからもウクライナ避難民の方々のためにできることをやっていきたいと強く思いました。
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ウクライナの難民支援を始めた翌月に、チャレンジ支援プログラムの活動として、他のメンバーを含めた4人でウクライナ支援団「Serendipity(セレンディピティ)」を立ち上げました。
Serendipityでは、「ウクライナの理解を深めるとともに、ウクライナへの関心を高め、未来へつなぐ役割を果たす」という目標を達成するために、募金活動やメッセージノート集め、インスタでの情報発信、支援イベントの開催などを行いました。現在Serendipityは解散していますが、ここでウクライナ支援ボランティアを終わらせたくないという想いで、その後も個人的に託児ボランティアや難民食料支援ボランティアなどに参加しました。
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まず名城大学には“行動力のバケモノ”みたいな人がたくさんいることに驚きました。こんなに行動力のある人たちに、これまで会ったことがありません。とにかく前向きで積極的。そんな仲間との出会いで、自分の考えの幅が広がりました。一歩を踏み出す際、仲間に背中を押してもらったことも何度もあります。
おかげで「やりたい」と思ったことを実行に移すまでの時間が明らかに短くなりましたし、そのことが私自身の成長に大きく繋がったと実感しています。
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教員免許の取得を目指し、教員採用試験に向けて勉強に専念します!小学校の特別支援学級のサポートをしていた時、一人一人の児童の特徴を理解し、その子の性格に合わせた支援の手立てを考えることが大切であると学びました。
現在、特別支援学級の指導には小中高幼の教員免許さえ取得していれば特別支援学校教員免許は必須ではなく、その専門性の低さが否めません。
将来的には、小学校の特別支援学級の指導にも特別支援学校教員免許の義務化を実現させ支援の質を高めたいと考えているので、まずは教員となって経験を積み、自分自身が特別支援学校教員免許を持った特別支援学級の教員となるための準備したいと思っています。
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総合大学ならではの出会いの多さと、個人がやりたいと思っている活動に親身になってサポートしてくれる教職員がいることだと思います。中でも私を大きく変えてくれた「チャレンジ支援プロブラム」はとても魅力的な取り組みだと思います。印象に残っているのは、1週間のアジア研修です。英語が苦手な私は、チームメイトが話していることも理解できず、もちろん自分の考えを伝えることもできず、情けなくて。これをきっかけに自分を変えなければ!と奮起し、モチベーションを手に入れることができました。大きな困難に立ち向かうことができたことは、これから先の人生において大きな糧になると思います。一冊の本を読むより遥かに刺激的な時間を過ごすことができて、本当に良かったです。
愛知県出身。小さい頃から多くの楽器と触れ合い、ピアノ、エレクトーン、和太鼓、竜笛などを演奏していた。中学、高校では吹奏楽部に所属。トランペット、チューバを担当。副部長も務めた。その他、興味のあることはとりあえずなんでもやってみるタイプ。読書、野球観戦、古銭収集、将棋など多趣味。
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