2019年11月22日、23日に開催されたG20愛知?名古屋外務大臣会合に大学生語学ボランティアとして参加した富永くるみさん。1年次には海外英語研修に、2、3年次には農学部のオーストラリア研修にも参加するなど国際交流に熱心な富永さんに話を聞きました。
高校生の頃から英語が好きで、ESS(English Speaking Society)部に入っていました。大学に入学してからは、ネイティブの講師による英会話レッスンが受けられる「キャンパス留学」を受講したり、名城大学に来ている留学生の生活をサポートするSA(スチューデントアシスタント)活動に参加したり、大学の制度もフル活用して、いろんな活動に参加してきました。
特にハマったのは模擬国連サークルです。南山大学に名古屋支部がある世界的規模のサークルなのですが、国連の会議をシミュレーションして、人権や環境、紛争といった国際問題について学生同士で模擬会議をします。自分の意見を主張してYES、NOを決めるのではなく、一つの課題に対して、アメリカから見たらどうなのか、途上国から見たらどうなのかなど、視点を変えて考えます。いろんな主張がある中で交渉をしたり、妥協をしたりして、みんなが納得できる答えを見つけることに面白みを感じました。
大学に入ったら留学をしたいと思っていたので、1年次の夏季休暇を利用して、1ヶ月ほどロンドンへ海外英語研修に行きました。ネイティブ目線で英語の発音を教えてもらったり、アジアやヨーロッパなど色々な国から来た留学生と交流したりして、あっという間の1ヶ月でした。
2、3年次には農学部の学生を対象にしたオーストラリア研修に参加しました。農業が盛んなゴールドコーストやブリスベンで大学を訪問したり、農業関連施設やサトウキビ畑を見学しました。1年次の海外英語研修は英語を学ぶプログラムだったので、先生がゆっくり英語を話してくれるのですが、オーストラリアの研修は専門分野を学ぶためのプログラムなので、ネイティブの英語についていくのに必死。1日1回は英語で質問をすると決めていたので、ヒアリングもスピーキングも鍛えられました。
G20のボランティア募集はSA活動の中で知り、新しいことにチャレンジしてみたいと思って応募しました。模擬国連サークルの活動もしているので、本物の国際会議の空気を味わってみたいと思ったのも応募の動機です。応募の際はTOEICの成績を提出したり、国際化推進センターの方と面談をし、無事にパスできました! 愛知県内20の大学からそれぞれ1名、20人の学生が参加しました。私たちの役割は、G20の取材に来た海外の報道関係の方に、愛知県の魅力を発信すること。愛知県の特産品などが展示されたブースで案内や通訳を任せてもらいました。
苦労したのは、展示に興味をもってもらうことです。報道関係の方は業務が忙しいので、展示の前を素通りしてしまう方も多いんです。待っていても来てもらえないなら、自分からメディアセンターの中に入っていって、声をかけたり、特産品のお菓子を試食してもらったらどうだろうと思って、県庁の方に相談したらOKをもらえたので、こちらから積極的にコミュニケーションをとるよう工夫しました。他大学から参加していたみんなとも交流ができて、いい刺激になりました。
私は農学部の生物物理化学研究室に所属して、食品の研究をしています。周りは食品系に就職する子が多く、専門分野を生かす仕事にも興味はありましたが、最終的には学生生活で自ら力を入れて取り組んできた語学や国際交流を生かせる仕事に就きたいと考えて、物流関係の会社への就職を決めました。
物流は世界と日本をつなげる仕事です。日本と海外のどちらにも貢献できるのでやりがいを感じられそうです。アジアやヨーロッパに海外拠点をもつ会社なので、いずれは海外で働きたいという夢もあります。大学生活の4年間、いろんな活動を通して物事を多角的に見られるようになったと思うので、その経験がいつか生きたらいいなと思っています。
留学や国際交流の機会を通して、自分の考えが必ずしも正しいわけではないことを知り、視野が広がりました。大学生の間にいろいろなことを経験しましょう!
プログラム | 海外英語研修 | ||||
研修先 | イギリス リージェンツ大学
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プログラム | 国際専門研修(農学部) | ||
研修先 | オーストラリア(ゴールドコースト、ブリスベン)
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