トップページ/足球竞彩网_英皇娱乐-任你博首页推荐 「飛び入学生」を迎え、理工学部数学科が新風を期待
大岩さん「大学の数学を早く学びたいから」と受験し、合格
理工学部数学科は2021年4月、「飛び入学生」を迎えました。新入生は中部大学春日丘高校出身の大岩亮太さん(17)です。「大学の数学を早く学びたいから」という動機で入学した大岩さんに対して、数学科の教員たちは「一般の数学科の学生にいい影響を与えてほしい」と期待しています。
「飛び入学生」は、高校2年生修了と同時に入学できます。2001年度に導入し、通常の高校の教育プログラムが物足りない、もっと早く、深く幅広い勉強がしたいなどの希望をもつ高校生に門戸を開いてきました。これまでに26人が入学し、卒業後は大学院に進学したり、企業に就職したりしてきました。大岩さんは27人目です。
数学科は若干名を募集。2月に筆記試験とプレゼンテーション発表による入試を実施しました。大岩さんは高校1年生の時のオープンキャンパスでパンフレットを見たり説明を聞いたりしてこの制度を知り、興味をもったといいます。筆記試験は高校卒業レベルですが、2年生で無事、合格しました。プレゼンテーションで指数関数の厳密な定義を求められたことが印象に残ったと振り返ります。
数学科にとっては、大岩さんが新風を巻き起こしてくれることを期待。「より広い数学に触れる機会を増やしたい」と、さまざまな専門分野の数学科の教員15人が「総合数理基礎演習」をマンツーマンで教え始めました。そのうちの一人、鈴木紀明教授(解析学)は「高校時代と違って、大学の数学は、計算よりは理論で解く。しかもなるべくシンプルに。直観に任せていた部分に、厳密性を与えることが要求される」と、大岩さんに語り掛けました。
大岩さんは高校時代に複素関数論に関心を深め、既に2年生の時に鈴木教授の著書「解析学の基礎-高校の数学から大学の数学へ」を買って読んでいました。鈴木教授の話を「楽しそう」と言って聞いていました。