本学が全国の小学生を対象に募集した「第２回ミライ社会へのユメ絵画展」の表彰式が3月26日、天白キャンパス共通講義棟北の名城ホールで開催されました。大阪や愛知県内などから受賞者9人が出席（ほか1人が欠席）し、特別審査委員でノーベル化学賞受賞者の吉野彰終身教授?特別栄誉教授らから表彰状を渡されました。

今回の絵画展では、「ヒカリ」をテーマに地球の将来の姿などを自由な発想で描いてもらいました。昨年の114点を大幅に上回る400点の応募が全国各地からあり、吉野終身教授やノーベル物理学賞受賞者の天野浩本学特別栄誉教授?名古屋大学教授らが審査し、入賞10点が選ばれました。天野特別栄誉教授の恩師で一緒にノーベル賞を受賞した故赤﨑勇特別栄誉教授にちなんだ賞も設けています。

式では、初めに小原章裕学長が「『ヒカリ』がテーマでしたが、未来をイメージした作品をはじめ、伝統や自然などさまざまな切り口で描かれた素晴らしい作品を出していただきました」とあいさつ。続いて、小原学長、吉野終身教授、赤﨑教授門下生の上山智理工学部材料機能工学科教授、北堀由美渉外部事務部長が受賞者1人1人に表彰状を手渡しました。

吉野終身教授は講話で「皆さんはこれからいろいろな道に進むと思いますが、皆さんは絵の才能を持っているので、考えたことを説明するプレゼンの際、資料に1枚でも絵を加えたら役に立つでしょう」とアドバイスしました。池上彰教授が「皆さんが描いた未来を夢ではなく現実にする。そのためにこれから頑張ってください」と語り掛けるビデオメッセージも紹介されました。

表彰式の後には、受賞者やその家族は、応募全作品を展示している天白キャンパス内の校友会館４階の「赤﨑?天野?吉野ノーベル賞記念展示室」と地下1階の「赤﨑勇教授特別展」会場を訪れ、ノーベル賞メダルのレプリカに見入ったり、自分の作品をお父さんやきょうだいに見せたりしていました。

吉野終身教授と記念写真を撮った宮本光さんは「算数が好きで私も大学の先生になりたいので、とてもうれしかったです」と喜んでいました。石野由依子さんは「私は生き物が好きで、セミ捕りが大好きです。吉野先生は小学生の頃は何が好きでしたか？」と質問。吉野終身教授は「地球温暖化の影響で関西はアブラゼミが少なくなったよ」などと話すなど、セミの話題で楽しく会話していました。

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