大木康平さん（理工学研究科交通機械工学専攻　修士課程２年、仙場研究室）

XXXVth Annual International Occupational Ergonomics and Safety Conference (2023 ISOES conference)　Student Paper Award

Aircraft Seat Design Indicators for Eliminating Economy Class Syndrome

本研究では、有限要素解析に基づく航空機座席の着座シミュレーション結果について報告しました。長時間フライトの課題としてエコノミークラス症候群が挙げられます。エコノミークラス症候群の要因を座席と体格の関係から考察するためには乗客の体格を含む幅広い被験者を対象に実験を行う必要があります。そこで本研究は、幅広い体格の人体モデルを作成し着座シミュレーションを行いました。その結果、人体データベースから抽出した平均的男女の間で着座圧力に差がみられ、背の低い小柄な女性が着座した際に最も大きな圧力を受けている事が分かりました。今後は、エコノミークラス症候群と診断された患者の体格のモデルを作成し、着座シミュレーションを行い、発症要因分析を行いたいと考えています。