故赤﨑勇特別栄誉教授門下の岩谷素顕理工学部材料機能工学科教授らの研究グループの論文が３月22日、第45回（2023年度）「応用物理学会優秀論文賞」を受賞しました。
この賞は、応用物理学会が応用物理学の研究において優れた業績をあげた者に対して授与し、その功績をたたえる賞で、岩谷教授らのグループは第43回（2021年度）に続き、2回目の受賞になります。

受賞した論文は、応用物理学会の国際論文誌「Applied Physics Express」に2021年4月27日に掲載された「AlGaN‐based UV‐B laser diode with a wavelength of 290 nm on 1 ?m periodic concavo‐convex pattern AlN on a sapphire substrate（サファイア基板上に1μm周期凹凸パターンAlNを形成したAlGaN系UV-B波長290nmレーザーダイオード）」。

本論文では、規則的に配列された数百nmサイズのAlNナノピラー上にAlGaNを結晶成長することにより高品質な結晶を得ることに成功し、従来の問題点であった歩留まりの向上につなげる成果を残しました。岩谷教授は「学術的に高い評価をいただき、大変ありがたいことです」と喜びを語りました。

受賞者は次の皆さんです。（所属は論文執筆時）
本学理工学研究科材料機能工学専攻修士課程の田中隼也さん、山田和輝さん、大森智也さん、岩山章さん（名城大学研究員）、本学理工学研究科電気電子?情報?材料工学専攻博士後期課程の佐藤恒輔さん、三重大学大学院工学研究科電気電子工学専攻の三宅秀人教授、本学理工学部材料機能工学科の岩谷素顕教授、竹内哲也教授、上山智教授、赤﨑勇特別栄誉教授（故人）です。