トップページ/受賞 理工学研究科の夏目将嗣さんが第59回地盤工学研究発表会で優秀論文発表者賞を受賞
受賞者 |
夏目 将嗣さん(理工学研究科社会基盤デザイン工学専攻 修士2年、小髙猛司教授研究室) |
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受賞名 |
第59回地盤工学研究発表会 優秀論文発表者賞 |
受賞日 |
2024年9月6日 |
受賞テーマ |
2次元模型実験による法面被覆型越流対策工の効果の検証 |
近年の気候変動によって全国で豪雨災害が頻発し、河川水位が計画高水位を超えてしまうことによって、河川堤防が決壊する事例が後を絶ちません。原則、土堤でできている河川堤防は、河川水が堤防を越えて越水することによって容易に決壊してしまいますが、たとえ越水しても、決壊するまでの時間を引き延ばす「粘り強い堤防」の整備が国策として進められています。今回の夏目さんの研究では、「粘り強い堤防」の標準的な対策工法である裏法被覆工と法尻保護工を設置した河川堤防の模型実験を実施し、被覆工を流れ下る越流水による裏法堤防の法先の洗掘をトリガーとして、法面被覆工の直下での内部侵食によるパイピングが進展して堤防決壊に至るという複雑なメカニズムを解明しました。さらに、法尻被覆工の長さに応じて越流水による堤内地の洗掘形状と洗掘孔内での流れが変化することをPIV解析で示すとともに、法尻保護工の長さが決壊までの時間に大きく影響を与えることを明らかにしたことが高い評価につながりました。 |