トップページ/受賞 農学部の塚田諒平さんが第34回セルラーゼ研究会でポスター賞第二等を受賞

受賞者

塚田諒平さん(農学部応用生物化学科4年、加藤雅士教授?志水元亨准教授研究室)

受賞名

第34回セルラーゼ研究会 ポスター賞第二等

受賞日 2024年12月21日
受賞テーマ

Aspergillus nidulans 由来 Glycoside Hydrolase 105 の機能解析

沖縄で開催された第34回セルラーゼ研究会にて、農学部応用生物化学科4年生の塚田さんが、優れた発表を行った学生に贈られる「ポスター賞 第二等」を受賞しました。
植物バイオマスは、化石資源依存脱却などの循環型社会の観点から、近年注目されています。植物バイオマスの一種として、植物の細胞壁にはペクチンという非常に複雑な構造をした多糖が含まれています。
本研究では、糸状菌(カビ)からペクチンが分解された際に生成する末端不飽和オリゴ糖を加水分解する酵素を発見し、その機能を明らかにしました。これまでに知られているペクチン不飽和オリゴ糖加水分解酵素はすべて細菌由来の酵素の報告でした。これらに比べて、今回発見したカビ由来の酵素は、ペクチン由来の多種類の不飽和オリゴ糖を効率よく加水分解する能力を持つことが明らかになりました。この研究成果は、カビによるペクチン分解の新たな機構を提唱する発見となりました。
この酵素を用いることで国連が掲げる持続可能な開発目標 (SDGs) のうち、特に目標12 (天然資源の持続的な管理と使用)と15 (陸上資源の持続的な利用) への貢献が期待されます。

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