トップページ/足球竞彩网_英皇娱乐-任你博首页推荐 柔道五輪金メダリストの谷本歩実?薬学部特任教授が今年度初めての講義
「アスリートを取り巻く環境」をテーマにアンチ?ドーピングなどについて解説

アテネ五輪と北京五輪の女子柔道金メダリストで本学薬学部の谷本歩実特任教授が6月6日、八事キャンパスで今年度初めての講義に臨み、梅田孝教授が担当する1年次前期開講科目「健康?スポーツ科学理論」で、2コマ合わせて約260人に「アスリートを取り巻く環境」をテーマに、ドーピングとアンチ?ドーピングの歴史や実例、ドーピングの専門知識を持つ薬剤師「スポーツファーマシスト」の役割などを解説しました。
「ドーピングは自らの力で勝つというスポーツの価値が失われる」と強調
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講義の様子
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スポーツファーマシストの役割などを紹介
谷本特任教授は現在、スポーツ庁のスポーツ審議会委員を務め、オリンピックやパラリンピックの強化選手のサポート、女性アスリートの地位向上などに多忙な日々を送っています。講義では初めに、「スポーツがさまざまな脅威により欠けることなく、価値ある高潔な状態」を指す「スポーツ?インテグリティ」について解説。脅かす要因として、ドーピングやスポーツ賭博、SNSなどによる誹謗中傷、暴力?ハラスメントを挙げました。
続いて、谷本特任教授はドーピングについて「自らの力で勝つというスポーツの価値が失われる」と強調。ドーピングとアンチ?ドーピングの歴史として、1865年に初のドーピング例、翌1866年には初めての死亡例があり、1968年に正式にドーピング検査が導入されたことなど説明。また、尿検査と血液検査の詳細も紹介し、「検査の検体は10年間保管されるため、選手たちは引退してからも気が抜けない」と指摘しました。
さらに谷本特任教授は、意図しないドーピング違反の多様な事例も紹介。親が薬局で買った風邪薬を服用した例や、サプリメントや食事、海外で購入した美容液などに禁止物質が含まれていた例などを紹介。また、実際の違反事例として、代表入りを争うライバルに筋肉増強剤を混入した例も挙げ、谷本特任教授は「アスリートたちはペットボトルのふたを開ける際、『カチッ』と音がしないのは飲まない」と明かしました。
「スポーツファーマシスト」の役割も説明して「ぜひ目指してほしい」と呼び掛け
講義の間、教室内を回って学生たちにマイクを向けて積極的に質問した谷本特任教授。学生たちに「ぜひスポーツファーマシストを目指してほしい。スポーツファーマシストになったらアスリートと一緒になってどんな薬が使えるのかを考えてほしい」「スポーツファーマシストになって、スポーツの価値を守るために伴走してくれたら」となどと何度も呼び掛けていました。
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教室内を回って学生たちと触れ合う
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谷本特任教授を紹介する梅田教授
「アジア?アジアパラの学生ボランティアの応募は名城大が一番多い」
講義後、谷本特任教授は梅田教授と共に天白キャンパス本部棟を訪れ、野口光宣学長を表敬しました。谷本特任教授は愛知?名古屋アジア?アジアパラ競技大会組織委員会のアスリート委員長も務めており、「学生ボランティアの応募で一番多いのは名城大」と話し、野口学長も「県や市へ学長就任のご挨拶に伺った際も、そのご依頼ばかりだった。応募が増えていて嬉しい」と応じました。またこの日の講義の様子も報告され「今年の1年生は明るいですね。講義後の質問にもたくさん来てくれた」と話しました。
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野口学長を表敬した谷本特任教授
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野口学長、梅田教授と記念撮影