トップページ/足球竞彩网_英皇娱乐-任你博首页推荐 都市情報学部の稲葉教授が軍事史学会の「日露戦争120周年」国際会議で登壇
イスラエルの大学教授の基調講演でコーディネーターと通訳を務める

都市情報学部の稲葉千晴教授が理事を務める「軍事史学会」の足球竞彩网_英皇娱乐-任你博首页推荐7年度年次大会「『日露戦争120周年』国際会議」が6月7、8日の2日間、愛媛県松山市の松山大学樋又キャンパスで全国の大学教員や研究者ら約120人が出席して開催され、稲葉教授はイスラエルのハイファ大学教授による基調講演でコーディネートと通訳を務めたほか、「ポーランドと日露戦争」を論題とする部会で研究成果を発表しました。
「明石工作とポーランド-宇都宮太郎関係文書の臨時費書類から-」の研究発表も
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コーネル教授の著書を紹介する稲葉教授
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研究発表する稲葉教授
軍事史に関する学術研究を行う軍事史学会では、今年が日露戦争(1904年~1905年)から120年の節目の年にあたることから、戦争時にロシア兵捕虜の収容所が置かれ、ロシア人墓地も残ることに加え、それぞれ陸軍と海軍の軍人として日露戦争で活躍して司馬遼太郎の「坂の上の雲」の主人公として知られる秋山好古?真之兄弟の出身地でもある松山市で年次大会を開催することになりました。
稲葉教授はハイファ大学のロテム?コーネル教授の「120年後から見た日露戦争の戦略的な評価」と題した基調講演で、イスラエルからオンラインで臨んだコーネル教授を「欧米における日露戦争研究の第一人者」と紹介し、日本とロシアの戦略的な目的やそれぞれの有効な戦略手段などの分析、そして「日本は緻密な計画と効率的な実行力で戦略目的以上の成果を獲得できた」とまとめたコーネル教授の講演内容を通訳しました。
また、稲葉教授は個人研究発表第2部で「明石工作とポーランド-宇都宮太郎関係文書の臨時費書類から-」と題して発表。駐ロシア駐在武官だった明石元二郎大佐が行ったロシア弱体化の工作について、稲葉教授は駐英陸軍武官だった宇都宮が残した資料の中の会計簿から「宇都宮はロシアからの独立を目指すボーランド社会党に資金を渡しており、『明石工作』は明石大佐が1人行ったのではなく、再検討する必要がある」と指摘しました。
廣瀬武夫研究で本学から論文博士の学位記を授与された笹本さんも発表
このほか、個人研究発表第2部で、日露戦争で戦死して初めて「軍神」と称された海軍中佐?廣瀬武夫の人物像を研究した成果をまとめ、3月に本学から論文博士(都市情報学)の学位記を授与されたフェリス女学院中学校?高校講師の笹本玲央奈さんが「未公刊書簡を視野に読み解く廣瀬武夫の人物像」と題して発表。6月4日に都市情報学部で講義を行ったビリニュス大学(リトアニア)のケーストゥティス?キリンスカス准教授も「リトアニアにおける日露戦争の登場人物と経験、記憶」をテーマに発表しました。
2日目の8日は、参加者は松山市内の「坂の上の雲ミュージアム」や秋山兄弟生誕地、ロシア人墓地などの史跡を訪問。ロシア人墓地では学会に参加した元駐日ポーランド大使のヤドヴィガ?ロドヴィッチさんがポーランド人12人の墓に花を手向けて祈りを捧げました。
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発表する笹本さん
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発表するキリンスカス准教授