COLUMN
ワタシとコトバ

大学院修士課程に在籍していた2年間、音楽批評の専門誌に演奏会評を寄稿していました。初めて原稿を出した時に編集長から受けた「この表現はこれ以外に言えないのか」「この出来事を逆の視点から表現するとどのように言えるのか」という指摘は、今も対象と表現、モノとコトバを考えるための重要な手掛かりとなっています。
ワタシとセカイ

28歳の時に初めて外国を訪問した時、目の前の風景や街の空気が日本と変わらないことに驚きを覚えるとともに、「国や人種が違っても、われわれは同じ人間なのだ」という気持ちを新たにしました。この時のささやかな驚きが、それまで欧米の文化も研究対象としながら国内に留まっていた私が「国際派」となる大きな契機でした。