ロンドン研修に先立ち、8月12日から16日にかけて行われたオンラインでの事前学習のようすを報告します。
8月12日(月)
今日は、Virtual Summer Course in English Phonetics 2024の初日でした。ロンドンのUCLとZOOMを使用してのオンラインでのイギリス時間11時30分からスタートして約16時迄(日本時間19時30分~24時)の講座です。開始時間が過ぎてもZOOMが繋がらずに焦りましたが、試行錯誤しながらなんとか参加できました。受講者は多彩で世界各国からは幅広い年齢層の方がたくさん参加していました。
今日の内容は子音の発音とイントネーションの講義、Practical Class、単語と文章の聞き取りを行いました。英語、音声学に関心がある人を対象にした、Dr. Gerry Howley(UCL)、Dr. Kate Scott(Kingston University)、Prof. Jane Setter(University of Reading)など著名なイギリス人講師による講義で、正直なところ理解できるか心配でしたが、1年時に音声学で学習した内容、事前研修で復習した内容が含まれていたこともあり、付いて行くことができました。Practical Classは日本人3名を含む6人でしたが、初日であったこと、他の方が流暢な英語を喋っていたこともあり、なかなか自分から進んで発言することができませんでした。休憩を挟んでの約4時間は集中して臨んでいたためか非常に短く感じましたが、終了後は疲労困憊でした。
(文:外国語学部3年生 堀田和秀)
2024年8月13日(火)
研修2日目が終わりました。初日に引き続き、聴き取った英文を発音記号に変換するトレーニングや、文章を音読する際のイントネーション等、様々な面から音声学を学んでいます。またVSCEPでは1日で4名の先生方から各講義を受けるため、時間もLecture1, Lecture2, Practical Class, Ear Trainingの4つに区切られています。例えば(写真2)はPractical Classの時間に扱った問題の一部です。それぞれの文脈に適したアクセントを考え、発音できるよう練習しました。
全体では4時間にわたる講義ですが、初日の学習内容を分野ごとに分けて復習したり、自分なりに今後に向けた予習をしたりすることで、講義内容を解釈できています。しかし、先生の話す英語がすべて正確に聴き取れなかったり、[θ]のような音の発声に苦戦したりと多くの課題があるため、残りの研修期間を通じて少しでも克服できるよう、実践的かつ着実な音声学の学習に努めたいです。
(文:外国語学部3年 大瀧 廉)
8月14日(水)
本日、Virtual Summer Course in English Phonetics2024の3日目は、VowelsとPrenuclear Patternsについてのレクチャー、グループに分かれて練習を行うPractical classes、そして最後にEar trainingという流れでした。
レクチャーで学んだことは、英語は母音の長さがそれぞれ異なるため、それを認識し習得することで英語の発音能力向上につながっていくということ。英語のイントネーションのパターンには大きく分けて7種類もあると言うことでした。その後、グループでは、レッスンで学んだ7種類のパターンを下に、実際に文章を読んで練習したり(並木のグループ)、似ている母音を発音して、どれを発声したかを当てるミニゲームを行ったりなど(奥村グループ)、それぞれの理解を深めていきました。最後のEar trainingは、非常に難しく毎回苦戦していますが、このコースが終わる頃には出来るようになっていたいです。
コース開始から3日が経ち、遠隔の授業が折り返しを迎えました。難しい内容もあり、授業が終わる頃にはへとへとですが、毎日楽しく授業を受けています。残り2回しかない授業を大切にしつつ、現地イギリスへの準備も併せて進めていきます。
(文:外国語学部3年、奥村宙歩、並木翔平)
8月15日(木)
講義の受講やクラスごとの実践授業も4日目となり授業の流れには慣れてきたところではありますが、やはり音声学を一年時に履修を終えていない状態で受けることは困難だと感じます。基礎的なところを理解した状態で受けている受講生ばかりで圧倒されます。今日は主に、Luke NicholsonによるEnglish consonant overviewとGeoff LindseyによるVowel の講義を受けました。各クラスごとで行う発音練習は様々な国から参加している人ばかりであるため、発音に癖があったり、直したくても直しにくい発音が人それぞれ違うため今日は特に面白いなと感じました。今日の発音練習は主にHEADSを意識して行いました。どれも難しいですが、自分は何が得意か、どれがで出来ないのかを知ることができ、有意義な時間になりました。
(文:外国語学部3年 西尾美咲)
8月16日(金)
今回の講義ではリンキングについて学びました。Compound wordsを言う際に一つ目の語の語尾と2つ目の語のイニシャルをくっつけるとよりネイティブのように聞こえることはあらかじめ知っていましたが、どのような文字がその対象になるのかなどを学びました。私は英語を話す際にイメージ上の良い発音を行っていましたが、より正確な知識をつけることができたため、これからは自信を持った発音ができると思います。本日のプラクティカルでは私が苦手なrとlの発音の仕方をレクチャーしてもらったので、それだけでも今回の研修に参加した甲斐があると感じます。
(文:外国語学部1年生 上田悠護、3年生 柏平仁)
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