大学概要【2021年度実施分】デザイン思考の習得 ~マーケティング課題をとおして~

経営学部

デザイン思考の習得 ~マーケティング課題をとおして~
実施責任者:澤田 慎治

講義で学ぶこと(知識、論理的思考など)だけでは、新しい発想や物事を生み出すことが、近年特に困難になってきています。その為、従来の方法とは異なるデザイン思考が多くの企業で取り入れられ、成果をおさめています。これからの時代に求められる能力となるであろうデザイン思考を、学生が実践的なマーケティング課題に取り組むことで習得することを目指します。

ACTIVITY

活動報告1

2021/06/22

 本年度も活動が始まり約3ヶ月が経ちます。その間、本年度のマーケティング課題に対してゼミ生は多くのアイデアを出してきました。その多くのアイデアを一度収束する作業を行いました。購入する人の視点に立つためにアイデアを言葉から形に変えて、ゼミ生全員で買いたいものを選びました。
 その結果、選ばれたもの、選ばれなかったもの違いは何か?言葉ではよいと思っていたアイデアを形にすると買いたいと思わないのは何故か?など様々な課題が浮かび上がりました。それらを元に、またアイデアを拡散していきます。
 この約3ヶ月、アイデア出しと並行して調査を行っています。消費者へのアンケート、現場の観察、企業へのヒアリングなど、各班が必要と思う調査を実施し、現状の把握と問題点を探しています。

購入者の視点でアイデアを選ぶゼミ生

活動報告2

2021/11/17

 株式会社新東通信の伊藤氏に来て頂きました。
 伊藤氏からゼミ生一人一人に、澤田慎治ゼミで現在実施している課題に関してアドバイスを頂きました。アドバイスは、自分達では見落としている点や社会人ならではの視点など、様々な点からでした。今後、頂いたアドバイスも参考に、澤田ゼミでは、よりよいものに仕上げていきます。
 伊藤氏からは株式会社新東通信の業務についても話を伺いました。有名人が関係したり、多くの人が目にしたりする様々なプロジエクトが進む中で、たとえ小さなプロジェクトでも多くのアイデアが出され、多様な人の意見を参考にするなどといった内容でした。それらは、澤田ゼミが課題を実施する上で大変参考になるため、今後のゼミに活かしていきます。
 また終了後も、ゼミ生が個別に伊藤氏に質問している姿が印象的でした。

 *株式会社新東通信は、コミュニケーションプロデュース、デジタルコンテンツプロデュース、事業サービスプロデュースなどソーシャル?プロデュースを体現する総合広告会社です。

アドバイスをする伊藤氏と澤田ゼミ生

ゼミ生の質問に答える伊藤氏と澤田ゼミ生

活動報告3

2021/12/06

 試作品が届きました。
 試作品を作って頂いた製造企業には、単なる「こんな感じ」といったアイデアでなく、仕様や実物の図面等にまとめて企業に製作の依頼をしました。しかし、企業からは、製作が困難なため代替案を提示されました。代替案はゼミで考えていたコンセプトとはズレがあったので、もう一度コンセプトに合うように修正案をいくつも作り、そのうちの一番よい案を企業に提示した結果、製作できると返事を頂きました。
 出来た試作を見たあるゼミ生は、我が子と表現していました。その言葉には、愛おしさの他に産みの苦しみが含まれているのでしょう。
 今後は、試作品を含めた様々な企画提案を販売企業にプレゼンします。そのため、試作品の全容はお見せすることはできませんが、一部でも可愛い我が子です。

消費者、販売企業、製造方法など、様々な点から考え製作にいたった試作品

ゼミ旅行中に完成した試作品を初めて見たゼミ生

活動報告4

2022/01/06

 名城グッズの提案を、名城グッズを販売している名城大学サービスにプレゼンしました。
 デザイン思考を使い、ゼロベースで消費者の立場で考え、澤田慎治ゼミ全体でまとめたマーケティング提案をプレゼンしました。名城大学サービス4名の他に、名城大学渉外部広報課4名にも参加して頂きました。
 澤田ゼミ生からは現状分析等から導き出した5つのコンセプトと、22案の名城グッズを提案しました。その後、参加者の方々からは、コンセプトや案に関してよい評価と、ご意見やご指摘等を頂きました。頂いたご意見等は、大きく分けると3つ壁です。
1.既存の壁:現状の商品、既存の考え方がある。
2.伝えるための壁:今回のプレゼンに掲載した方がよい項目。
3.段階を上げた壁:個々の案に沿ったプラスαの提案があるとよい。
 1に関しては、実社会で立ちはだかる壁です。2、3に関しては、澤田ゼミなら出来るとの建設的なアドバイスです。そのため、参加者の方からは、プレゼン終了後も個別にアドバスを頂いていました。

提案した名城グッズの1つ。全学部の学生をターゲットにした名城グッズの飲食物がないことに着目した商品(組み飴)。実際に作りました。

プレゼンの様子

プレゼン終了後の澤田ゼミ生

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