大学概要【2016年度実施分】近代遺産を活かした歴史的市街地の活性化プロジェクト
都市情報学部
① 犬山市下本町防災共同ビル内のスペースを、学生による計画、デザイン、アイデアと共同作業で整備?運営する。整備は、木曽川上下流の交流、森林資源の活用、環境共生などの視点で、長野県木祖村の協力の下に進める。
② 防災共同ビルと街路のリノベーション、リ?デザイン作成とマネージメントなどについて展示会を開催する。
③ 「犬山くらす会」の開催と外部専門家などを招いた勉強会?意見交換会?交流会などを開催する。
④ 学生の学びを軸として、テーマに沿って城下町地区調査、先進地調査、多様な交流活動などを行う。
ACTIVITY
活動報告 vol.1 (6/10更新)
2016/06/10
4月3日(日)に、今年度最初の取り組みとして、新しくゼミに配属になった学生たち(都市情報学部海道研究室、建築学科柳沢研究室)約20名と、犬山城下町地区をあるいた。犬山祭りが行われている日だった。国指定登録文化財「旧堀部邸」で、犬山城下町の歴史や成り立ちについて興味深い話を聞いた。
4月20日-21日に長野県木祖村?源流の里を訪問した。学生約25名が参加し、木曾の森林資源や林業の現状について学んだ。行程の最後では、犬山下本町防災共同ビルのリノベーションで森林資源をどのように活かせるかをグループ討議した。
5月18日(水)夜、犬山市外町の山車倉に設けられている外町公民館で、「犬山くらす会」を開催した。昨年度の活動について学生たちから報告があり、その後今年度の活動について、議論を行った。
活動報告 vol.2 (7/11更新)
2016/07/11
【2016年7月5日 火曜日夜6時から8時まで。】
犬山市下本町防災ビルの1階スペースをお借りして、学生たちが中心になって、ビルオーナー、入居者、地域の皆さんと「お茶会」を開いた。学生約10名参加。学生たちが計画デザインした防災ビルのリノベーションの提案の展示会を、昨年度2回、開催した。提案は全国レベルのコンペで受賞したが、提案内容が地域の皆さんのニーズに対応しているのか、どのようなことを要望されているのかを知るために、始めて開催したものである。
地元の方が約10名参加された。参加者の中の奥様からは「私は表千家で教えていますが、今日は何千家ですか?」という意外な質問がされて驚いた。参加者が多かったのは、学生たちが調査活動で何度も地元の方のところで出かけて、信頼関係ができつつあることの現れと思われる。学生たちも地元の方も最初は戸惑いもあり、やや重い雰囲気であったが、次第に、活発な意見交換がされるようになった。提案は地元の方には好意的に受け止められていることは確かだが、計画やデザインの質を高めるためにも、具体的な場所を設定する必要があることが再確認された。
お茶会終了後、新しい提案である防災ビルの「ライトアップ」(部屋の電気を一斉に付けて通りを明るく照らすイベント)を、ビルオーナーの一人の方が実際にやって見せてくれた。また、通りは照明が少なく夜間は暗いことが実感され、毎週開催される朝市の時などで使われる木製のベンチやフラワーポットなどもデザインして設置してみようといった、話も出された。次のお茶会は秋に行う予定である。
【2016年7月6日 水曜日 午後3時30分から5時過ぎまで。】
犬山市の名鉄犬山口から下本町防災ビルまで、約800メートルの間を学生たちが調査と道路清掃をかねて歩いた。学生7名参加。
今回のまちあるきの目的は、道路の歩行環境の実態を観察すること。実際に歩いてみて、自動車がかなりのスピードで通り過ぎ、歩行者にとって安全、安心の面で不十分で何らかの対応が必要だということが分かった。今後、交通調査や住民アンケート調査も行って、歩行環境から見た地域や道路の課題の考察と提案作成を行うこととしている。
道路清掃は、この日は暑くて大変だったが、我々の活動を地域の方にも知ってもらいたいため実施した。意外にゴミは少なく、空 き缶とたばこの吸い殻が少しあったくらいである。 途中、和菓子屋さんに寄ってお話を聞いた。この地域は昔からの伝統的なお店が多く、城下町の魅力ともなっていることを知った。