大学概要【2016年度実施分】企業実感教育
理工学部
本学科の教育方針であるエネルギー,ロボット,ナノテク,情報通信など,幅広い分野の基礎知識と応用力を身に付けた「モノづくり」を担う人材の育成を目標に,本学科では実際のモノづくりを通した「実感教育」を推進してきている。本プログラムは、複数の企業と連携し、「実感教育」の一環として、普段では見ることが難しい工場内部の見学、OB等による製品を通しての講義や情報交換会などにより、将来自分に必要となる能力を実感させ、自ら学び続ける機会を提供する教育を行う。
ACTIVITY
「東芝四日市工場」、「住友電装四日市製作所」、「大同特殊鋼知多工場」、「三菱電機エンジニアリング名古屋事業所」の工場見学を実施
2016/11/30
9月5日(月)に電気電子工学科2年生、3年生、大学院1年生を対象に「東芝四日市工場」、「住友電装四日市製作所」、「大同特殊鋼知多工場」、「三菱電機エンジニアリング名古屋事業所」の工場見学を実施しました。当日は各見学先共に単なる工場見学だけではなく、職場環境、就職活動についてのアドバイスおよび卒業生との懇談を計画していただきました。今回は普段学生があまり目にすることがない半導体工場、電機製品の製造工場、自動車部品工場、製鉄所と多方面の分野に分かれて見学をし、将来を考える良い機会になりました。
「中部電力浜岡原子力発電所」、「中部電力碧南火力発電所」、「日東工業」、「中部理化」の工場見学を実施
2016/12/07
9月13日、22日に「中部電力浜岡原子力発電所」、「中部電力碧南火力発電所」、「日東工業」、「中部理化」を見学してきました。今回は2年生が中心の見学です。2年生についてはキャリア教育に加えて動機付けも兼ねて工場見学を計画しました。講義ではわからないスケールの大きさを実感してもらうことを狙いの一つとしました。浜岡原子力発電所の規模の大きさに学生も圧倒されていました。また、碧南火力発電所は石炭火力としては日本有数の規模を誇ります。最近、学生が石炭を直接目にすることは少なくなりましたが、石炭は日本のエネルギーを支える重要な資源であるということを認識したようです。また、日東工業、中部理化は本学科の卒業生が多く就職している製造業の典型例として見学を計画しました。2年生で就職のことを真剣に考えている学生はまだ少ないのが現状ですが、これをきっかけに少しずつでもいいので就職について考えるきっかけになってくれることを願っています。
工場見学の報告書
2016/12/12
今回、見学をお願いした工場?発電所は最先端の技術を駆使しており、見学の許可はいただきましたが、写真撮影は一切禁止でした。とくに、浜岡原子力発電所は警備が厳重で、構内にはカメラばかりでなくスマホ等一切持ち込み禁止でした。唯一、碧南火力発電所では発電機と制御室の写真撮影ができましたので、以下に掲載致します。
また、2年生には工場見学の報告書を提出させています。学生の感想を中心に報告書の一部を抜粋して紹介します。
【日東工業を見学した学生の感想】
工場見学をさせてもらって、さまざまなことを学ぶ事ができた。日東工業のようなみんなの生活の中で必要なものを開発していることにとても興味を持った。また、日東工業で働いてみたいと思った。これから、就職のためにも大学でしっかりと基礎をつけていき、技術開発者になるために努力していきたい。勉強だけでなくレポートの書く力だったり、コミュニケーション力だったり会社に入って必要なことをこれからの生活で頑張っていきたい。
今回の工場見学で、就職についてそろそろ考えていかなければいけないと思いました。来年の夏にはインターンシップにいくつもりです。大学で習ったことばかりが役に立つわけではありません。自分の将来の選択肢の幅をひろめるため、そして自分の知識の幅も広げるために、とにかくいまは勉強に専念しようと思いました。名城大学のOBの方が資格を取っておけばよかったと言っていたので、プログラミング関連の資格の勉強もそろそろ始めようと思いました。大学在学中の時間を無駄にせずに過ごし、自分の夢の為にさらに勉強を頑張ろうと思いました。
この工場見学で、実際に企業で設計?開発を行っている方のお話を聞いて、今までに無かった見地を得ることができ、大学院進学という進路についても深く考える良い機会にもなりました。ぼんやりしていた「将来はエンジニアJという目標が、少しは具体的に見えた気がします。また、電気電子工学において電気というインフラ設備に関する仕事は多く、社会を支える重要なものだと感じました。
【東芝四日市工場を見学した学生の感想】
今回の工場見学は普段では味わえない刺激をもらえたし、今までに知らなかったことを多く知ることができ大変勉強になった。工場内だけでなく地域へのボランティア活動などにも参加しており、地域の人たちとの交流も大事にしていることを知った。また名城大学の卒業生に学校で習ったことがどのように生かされているのか、企業に就職してからの流れ、これからの学校生活において自分たちにとって必要となることなどためになる話を聞くことができたので貴重な時間だった。今後に生かせるように努力をしたいと思った。
実際に自分たちが将来働く可能性のある東芝四日市工場を見学してみて、就職というものを身近に感じられた。ただ、今私たちが勉強していることがどのような場面でどのように生かされるのかがあまり分からなかったので、その部分をもう少し知りたいと思った。3年生で学ぶ半導体工学は東芝四日市工場で働く上で欠かせないものになってくると思うのでこれからも気を引き締めて勉強に取りかかろうという気持ちになれたので、良かった。
東芝の工場見学を通して、普通では見ることのできないウェーハの製造工程や企業秘密に関わるような貴重なお話、先輩方のお話などを通してとても刺激を受け勉強になりました。これから進路をある程度絞っていかなければならない状態の中で半導体の分野についてとても興味を持つことができ選択肢の幅が増えました。また、今回の見学にあたり準備してくださった東芝の社員の方々や、このような機会を与えてくださった先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。
【中部電力浜岡原子力発電所を見学した学生の感想】
僕は今まで原発の再稼働に賛成でしたが、今回の見学でよりその思いが強くなりました。便利なものは事故が起きたからと使うのを止めるのではなく、改良して使うべきだと思います。コストが安く、事故が起きなければ環境にも良い発電方法を活用しない手はないと思います。今回、原子力発電の問題である安全性がとても良く理解できました。口で説明されるのと、実際に見るのでは安心感が全く違いました。見学できる人数が限られているとのことでしたが、もっと多くの人に見学してもらい、原発の安全性を知って欲しいです。
今回の工場見学では普段は絶対に見えない原発内が見えて、たくさんのことを学びました。大学での勉強はいつも机上で実際にはどのようなところで使われているのかわからず勉強していました。しかし、自分の目で直接みることでどういったところで使われているのかを知ることができ、今後の勉強にも興味を持つことができそうです。
今回の見学では浜岡原子力発電所の普通は入れないようなところまで入れてとても貴重な経験ができ、また、いままで知らないような安全対策を詳しく学べてとても勉強になりました。原子力発電のことを改めて考えるいい機会になったと思います。今回の浜岡原子力発電所の見学で学んだことをこれからの勉強につなげてきたいと思いました。
【中部電力碧南火力発電所を見学した学生の感想】
今回の工場見学で今まで知らなかったことをしることができたし将来就職するときに見学したことを活かしてどういう会社に就職するかの参考にもなると思いました。自分たちの知らないところで24時間365日発電してくれているおかげで今の私たちの生活があると実感しました。無駄に電気を使わず節電も意識していきたいです。
電気はためておくことのできないエネルギーである。そのため、必要な時に必要な分だけを発電しなければならない。そのために今までのデータをもとに計算し発電量を調節する。発電は機械に任せればよいがそれを調節することが困難だと思う。工場見学で将来の自分を想像しやすくなった。今後の大学の講義にたいするやる気にもつながり良い経験ができた。適当な勉強では就職してから困るとわかり、今まで以上、真剣に勉強に取り組みたい。
授業では直接発電所の中を見ることはないので、実際に発電している機械やそれを整備
している部屋を見ることができたのは貴重な体験であった。発電機の大きさには特に驚か
された。多くの発電機を使って発電をしていると予想していたが、工場内に5つしか発電
機がないそうだ。また、それを一つの部屋で制御していて効率的であると思った。発電所は将来自分が働くことになるかもしれない職場のひとつなので、仕事内容を見る
ことができたのもこの工場見学の良かった点である。就職のときや就職した後にこの工場
見学が役立つことを期待する。