大学概要【2017年度実施分】学生による高校生環境エッセイコンテストの企画?運営

理工学部

学生による高校生環境エッセイコンテストの企画?運営
実施責任者:道正 泰弘

在学生が運営?審査に主体的に関わる第7回名城大学理工学部環境創造学科高校生?環境エッセイコンテストを企画?実施する.在学生の環境問題に対する意識向上と文章表現?合意形成に関するコミュニケーション能力の醸成を主要な目的とする.実施内容は,学生によるエッセイコンテストチームの構築,リーフレットの作成と送付,ホームページ等による外部への情報発信と高校生への周知,エッセイの審査と受賞者の表彰を予定している.

ACTIVITY

エッセイコンテストの企画

2017/06/29

本エッセイコンテスト(EC)は7回目になりますが,今年は学生が主体的に関与する初の取り組みとなります.学科内での公募に対して2~4年次の学生8名が意欲的に立候補し,明るい雰囲気のEC実行委員会が発足しました.今後はこの委員会を中心として,環境に関心を持つ高校生の学びを刺激し,教員のコメントや社会状況も鑑みつつ合意形成を試みる予定です.
 6月1日13:30-15:00に開催した第1回EC実行委員会では,これまでのノウハウや課題を共有し,次の企画会議までのそれぞれの役割について確認しました.環境賞の創設など新たな試みについても意見がありました.ポスター作成については,自発的に引き受けてくれた3年次3名が立案者?調整役となり,委員会終了後も文章の推敲や写真の編集等に真摯に取り組んでくれました.
 第2回EC実行委員会(6月15日18:10-20:00)では,学生同士でポスター案について討論しました.これまではすべての必要な情報を網羅する文面でしたが,今回は学生の提案に基づき,文言を大幅に削減することになりました.学生の情報アクセスへの垣根の低さを反映し,関心を持つ生徒をより深い情報が掲載されたホームページへと誘導することを意図したものです.その他,オープンキャンパス時の広報手段,ホームページ改訂案,公募サイトへの情報提供,周知時期の早期化,応募者側へのインセンティブ,ポスターの掲示方法の提案など,取り巻く環境をイメージしながら様々な意見が挙げられ,今年度の対応策と次年度以降の課題がまとめられました.
 その後,応募要項等を改訂し,6月26日にEC専用ホームページにて応募を開始しました.EC実行委員の熱意により,昨年よりも早い情報展開を行い,幾つかの新しい試みが実現しました.今後もオープンキャンパス等で周知活動を展開し,より多くの実りある学びへとつながることを目指します.

ポスターデザインに関する議論

応募書類の配送

エッセイコンテストの審査

2017/10/10

6月末にエッセイコンテスト(EC)の公募を開始し,その後,ホームページ等を通じて周知を図りました.オープンキャンパスではポップアップスタンドを作って来場者に声をかけるなど,学びの輪が広がるように種々の策を講じました.結果として,9月上旬の締め切りまでに昨年を上回る数の応募作品が寄せられました.過去数年と比べると,今年は東海地方からの応募が多かったことが特徴でした.できるだけ目に留まるように学生が工夫してポスターを作成したことが功を奏したのかもしれません.
応募作品の審査は学科で定められた規約に沿って進められており,今回も学科の全教員や同窓会組織の会長に採点を依頼し,その集計結果をもとに審議を行いました.今年は初めての取り組みとして,EC実行委員会の委員(ファシリテーター役の教員1名も参加)に最終判断が委ねられました.第3回EC実行委員会(9月19日16:30-18:30)でECの背景や評価に関する認識を共有し,第4回EC実行委員会(10月3日16:30-19:00)で受賞作品を選定しました.
審査では,教員を含む20名の意見と過去の受賞作品の水準を鑑み,限られた時間内で合意形成を図ることが求められました.日程調整,代表選考,審議等,各プロセスにおけるメンバーの発言と表情には体ごと向かい合って対話をしているという空気があり,穏やかに活発な議論が交わされました.異なる見解もありましたが,強制的誘導や消極的選択はなく,司会進行役の学生や各委員が論点を整理しながら評価軸の具体化に努めており,腑に落ちる結論に至る流れが作られていたと言えます.内容や文章の魅力,さらなる飛躍に求められるポイントなど判断につながる発言が多く,深いレベルで作品や賞の価値を認識?共有し,結論に確信を持てる話し合いになったと思われます.
審査結果は11月の表彰式の後に報告いたします.

オープンキャンパスでの周知

審査の様子

エッセイコンテスト表彰式

2018/01/25

10月にエッセイコンテスト(EC)受賞者との書類手続き等を行い,11月上旬の学祭期間中に表彰式を行いました.式の出席者は,愛知県と大阪府の入選者および付き添いの方を含めて5名,教員3名(齊藤,谷口,広瀬),環境会会長,EC実行委員会メンバー4名の合計13名でした.審査を主導した実行委員会を代表して3年生の深見委員が選定理由を述べ,表彰状の授与等が行われました.受賞者は教員らとの談話を通して新たな興味を見出したのではと思います.在学生の実行委員は高校生?父兄から研究内容や進路選択の動機について問われ,それぞれ悩みながら進んできた足取りや現時点での考えについて真摯に答えていました.彼らにとっても,環境活動の背景や今後の見通しを自分の言葉で明快に語る高校生との出会いにおおいに刺激を受けたようです.なお,入選したエッセイは学科HPにリンクされているEC専用サイトにて公開しています.
今年度の活動を総括するため,12月にEC実行委員にアンケート(項目:参加動機,主体性の自己評価?分析,選考?表彰式の感想,課題?提案)を実施し,1月上旬に第5回EC実行委員会を開催しました.アンケートでも,委員会での発言?表情からも,自発的に学びたいという想いを持った学生が集い,様々な視点による質の高い議論ができたと感じていることが分かりました.交流することで新しく気づくことがあったという声が多く,今年度初の試みであった在学生によるECの企画?運営は有意義であったと言えそうです.また,コンテストへの応募数増加が継続課題として挙げられ,幾つかの具体的な対応策の提案がありました.来年度も引き続き学生が出会い,学びを楽しみ,対話的に活動する場を設けたいと考えています.(文責:広瀬)

表彰状の授与

表彰式に参加した受賞者

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ