大学概要【2022年度実施分】MATLABによる数理?データサイエンス教育の導入と展開

情報工学部

MATLABによる数理?データサイエンス教育の導入と展開
実施責任者:佐川 雄二

MATLABとは、科学技術計算のための高性能なプログラミング言語です。2019年度に、このMATLAB/Simulinkが包括サイトライセンス(TAH)として学内に導入され、すべての学生、教職員が天白、八事、ナゴヤドーム前キャンパスで利用できるように全学的な教育?研究の共通基盤として整備されました。このMATLAB/Simulinkは統計学、情報通信理論、金融システム論などにも有効に活用できるため、これを用いて、数理?データサイエンス教育を展開することを試みます。

関連リンク

ACTIVITY

音響信号とそのデータ処理へのMATLABの利用

2022/12/05

研究室におけるオンライン研究報告会の様子(MATLABによる結果に基づいて議論中)

情報工学科4年次の卒業研究において,「音響によるデータ通信のための信号処理」などのテーマで,データサイエンスの応用としてMATLABを活用している.MATLABは数式に基づいた信号の生成やフィルタなどの処理を容易に行う事ができる.この特徴を活かしてさまざまな条件で信号を生成して実験を行い,それにより得られた多数のデータの処理にもMATLABを使用した.

理工学部授業での活用

2022/12/16

理工学部情報工学科4年生開講科目「ロボットシステム」の実習言語をMATLABとし,教材を作成した.教材にはサンプルプログラム,動画,オンラインコースを含む.動画はMATLABで作成したものをYouTubeで公開した.オンラインコースはMathWorksが提供しているプラットフォーム(MATLAB Grader)を利用した.MATLAB未経験者のために,MathWorksが提供している入門コース(2時間程度)の修了証明書取得を課題とし,評価対象とした.

MATLAB Graderでの結果統計表示画面

YouTubeの動画再生リスト

理工学研究科授業での活用

2022/12/16

理工学研究科情報工学専攻開講科目「知的制御システム特論」の実習言語をMATLABとし,教材を作成した(教材にはサンプルプログラム,テキスト,オンラインコースを含む).授業内容はスポーツのランキング作成と数理的な予測モデルの構築とした.テキストは印刷したものを配布した.オンラインコースはMathWorksが提供しているプラットフォーム(MATLAB Grader)を利用した.MATLAB未経験者のために,MathWorksが提供している入門および基礎コース(合計27時間程度)の修了証明書取得を課題とし,評価対象とした.

MATLAB Graderでの結果統計表示画面

授業テキスト

授業風景

理工学部授業での活用

2022/12/23

情報工学科3年次開講科目「パターン認識」において,教材作成のためにMATLABを活用した。パターン認識においては様々な数理モデルの理解が必要となるが,MATLABを利用することで直観的な理解を助ける分かりやすい図を作成することができた。

作成した図の例1

作成した図の例2

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ