大学概要【2024年度実施分】歴史的景観の保全にむけた地域ネットワークづくり

理工学部

歴史的景観の保全にむけた地域ネットワークづくり
実施責任者:生田 京子

歴史的景観に寄与する建築群の価値を理解し、それらを守っていくことは容易ではない。
本プログラムでは守りたいと考える景観や建築に対して、地域関係者とその価値や使い方について、ワークショップや改修?制作を行いながら検討を進めていく。
学生自らのアクションを通して、保全の道筋を提案していくプログラムである。

ACTIVITY

豊川市 御油にて、宿場町の歴史をヒアリング

2024/08/02

 かつて豊川市の御油町は東海道の江戸から35番目の宿場町として栄えました。そこに残る古い建物(旧竹屋)を保存していけないか??ということで、5月から御油連区の方々や豊川市教育委員会と検討会を開始しました。

 6月には御油歴史研究会の方から、御油宿の歴史などについて詳細な資料などを提供いただきお話を伺いました。続いて旧竹屋を活用するイベント開催を企画する方向で、関係者と学生達が意見交換を実施しました。

 その後、旧竹屋を見学しました。旧竹屋の主であった土井家は定飛脚問屋であり、騎乗して馬荷を輸送する飛脚の人馬継立を行っていたとのことです。最後に御油の松並木まで、町並みを散策しました。

御油歴史研究会の辻氏より説明を受ける学生達

旧竹屋建物の前で

旧竹屋建物の内部見学

御油宿の町並み

豊川市 御油夏祭りにあわせ、歴史的建物を公開

2024/08/07

 8月3?4日に東海道沿いの豊川市御油町に残る、築150年とも言われる建物「旧竹屋」の公開イベントを行いました。
 本プロジェクトでは豊川市教育委員会や地元の方々とともに、現代に宿場町の面影を伝える旧竹屋の建物を保存?活用しようと取り組んでいます。今回のイベントは、旧竹屋の存在を広く知ってもらうことを目的に、多くの人で賑わう御油夏祭りに合わせて開催しました。
 学生達は、御油宿の歴史に関するパネルを制作し、通り土間や吹き抜けなどの建物の特徴や、箱階段?箪笥といった実際に使われていた家具を活かしてレイアウトした会場に展示しました。さらに「見どころフォトブック」を作成し、学生の視点で感じた建物の魅力を来場者に説明しました。また、3種類の暖簾をデザインして展示し、来場者に気に入った暖簾を投票してもらう企画を実施。人気の高かった暖簾は、今後、旧竹屋を活用する際に掲げていく予定です。
 今回のイベントには、かつて旧竹屋で学習塾が開かれていた際に通っていた地元住民や、初めて知ったという若い住民など幅広い方に見学していただき、保存?活用に向けた取り組みの第一歩となりました。

暖簾を掲げた旧竹屋の建物の前で

家具や建物の奥行きを活かして会場を構成

学生から来場者に建物の魅力を説明

学生がデザインした暖簾。今後、旧竹屋のシンボルに。

旧竹屋の歴史に関するパネル

旧竹屋前の東海道を往く山車

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