大学概要【2024年度実施分】観光からみた古民家活用とまちづくり
学部?部署共同
優れた「重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)」を有する岐阜県美濃市を対象に、1)観光面での来訪者特性の把握、2)分散型ホテルの活用?機能拡大の可能性の検討、3)観光振興と市民生活に貢献しうる「古民家活用とまちづくり」の方向性の明確化を行う。この成果によりわが国が直面する空き家活用?地域活性化の手段のあり方、および重伝建地区の観光需要への対応策や条件を明らかにする。
ACTIVITY
新体制で新たな展開へ-美濃市の重伝建地区の将来像を求めて
2025/01/03
2020年より、美濃市重伝建地区で分散型ホテルNIPPONIA美濃商家町を中心に活動を行っている「みのまちや(株)」と交流開始。2022年?2023年に具体的な町家に場を借り、まちに求められる新用途の具体的な建築提案を行っている。この取り組みに本年度から都市情報学部の森龍太研究室が合流し、宿泊施設を活用した地域まちづくりに「観光」という視点を加え、新たな展開を行うことになった。
第一弾として、6月15日?17日に、重伝建地区の住宅の状況と、分散型ホテルの変化の確認を行った。
(建築学科 教員 高井宏之)
美濃市重伝建地区の来訪者特性の把握に向けた現地視察
2025/01/10
第二弾として、9月24日(火)に、今年度より合流した都市情報学部の森龍太研究室の所属学生ら22名と教員1名が、美濃市重伝建地区の現地視察を行った。前半は、この取り組みの協力先である「みのまちや株式会社」の辻晃一氏と平山優貴氏より、美濃市重伝建地区の概況やみのまちや株式会社の事業内容について解説いただくとともに、分散型ホテルNIPPONIA美濃商家町の視察調査を行った。後半は、美濃市の重伝建地区およびその周辺の視察調査(まち歩き)を行った。森研究室では主に、位置情報データや現地調査から得られた結果を活用しながら、美濃市重伝建地区の来訪者特性の把握を進める予定である。
(都市情報学部 教員 森龍太)
これまでの成果の披露と反応の確認
2025/01/10
9月27日(土)?28日(日)に、美濃市重伝建地区で「みのまちやマーケット」が開催された。この催しは、上質な手仕事品を扱う職人や作家のお店など60店舗以上が美濃に集まる恒例のイベントである。
我々グループは、これまでの取り組んできた提案をこの場に展示?披露し、イベント来訪者にプレゼンし反応を見る取り込みを行った。
こんなことができるの? これができると楽しいまちになるね!など、色々な声が聞こえ自信になった。
これらのニーズを踏まえ、本年度末に、これまでとは異なる町家を場として借り、新用途?リノベーションの提案を行う予定である。
(建築学科 教員 高井宏之)