大学概要【2024年度実施分】学生と地域が対話する発見まちづくりデザイン
理工学部
地域の方々と対話をする中で、生きたまちづくり活動を経験するプログラムである。
毎年地域を舞台として、学生の視点でまちの魅力を引き出すデザインについて提案し、ものづくりワークショップを行い、学生たちによる制作やインスタレーション展示などを行う予定である。
ACTIVITY
「子どもと繋がるファサード」ワークショップを開催
2024/08/20
愛知県知多半島に位置する亀崎町。「子どもと繋がるファサード」は、長年商店を営みながら地域を見守ってきた高齢夫婦と、地域の未来を担う子どもたちとの間に関係を築くことをテーマに、触って遊べるデザインを古い商店の雨戸に施したものです。
昨年3月より、数回にわたり亀崎児童センターにて子ども達を対象に、タングラムという図形をつくる知恵パズルを、何種類か用意して体験してもらいました。それらのワークショップを経て、制作物に改善が加えられました。
5月、児童センターに集合した年少から小学6 年生までの50 人以上の子どもたちを対象に、まずタングラム遊びと定規づくりを通して仕組みを知ってもらうワークショップを開催しました。次に、「魚牧」商店へ移動し、実際に子どもたちが雨戸に触れるワークショップを開催しました。多くの子どもたちが参加し、雨戸のピースを動かして絵を作ったり、互いに見せ合ったりと、賑やかな様子が見られました。ワークショップを通して亀崎町の新たな魅力を発見する機会ともなり、世代を超えたつながりを深く感じる1日となりました。
「子どもと繋がるファサード」がキッズデザイン賞を受賞
2024/12/04
本年春に実施した「子どもと繋がるファサード」のプロジェクトが亀崎児童センターと「魚牧」商店と連名で第18回 キッズデザイン賞を受賞しました。
このプロジェクトは、古い街並みの残る半田市において、子どもたちの居場所を町の中に創出することをテーマに、小学校の通学路沿いに佇む歴史ある商店のファサードに、子どもたちが触って遊べる雨戸を設置したものです。三角のピースはスライドパズルのように動かすことができ、様々な形に変化します。町づくりの一環として各地の商店にも展開できる点や、商店の前に子どもが群がる風景がかつての亀崎町の交流の場を再現している点などが評価されました。
今回、キッズデザイン賞に学生自ら応募し、その過程において学生が活動の意義を振り返る機会となりました。紙面にまとめる、現地で制作後の使われ方を確認する、さらに外部の審査員から評価を得るなどを通して、長所短所などを客観化していくことで、今後の活動に繋がる知見を得た様子です。
https://kidsdesignaward.jp/search/detail_240355