大学概要【2024年度実施分】先端電気電子技術体験を通した技術者育成プログラム

理工学部

先端電気電子技術体験を通した技術者育成プログラム
実施責任者:村上 祐一

昨今注目されている電気自動車?人工知能(AI)?IoTデバイスは,電気電子技術者により支えられています。本取組では,将来,参加学生がこれらの先端技術開発に関わる電気電子技術者として大きく羽ばたくための支援およびそのためのコミュニティを形成し,次世代の電気電子技術創成の一翼を担う人材育成を目指します。2024年度は,「発電」および「環境」をテーマとして,電気磁気学,エネルギー変換?発生?伝送工学に必要な基礎知識を実験を通して学び,環境に優しい発電方法を考えます。

ACTIVITY

高電圧工学と発電?送電の歴史について

2025/01/15

説明する様子

 今年度の本取組では,「発電」および「環境」をテーマとして,電気磁気学,エネルギー変換?発生?伝送工学に必要な基礎知識を実験を通して学び,環境に優しい発電方法を考えることを目的としております。電気電子工学科3年生後期の「高電圧工学」の講義の一環として,「高電圧工学と電力送電」,「安心安全な電力送電を支える材料」および「高電圧の応用」などを紹介しました。「高電圧危険!!」と注意書きされた場所を見かけることがあると思います。なぜ危険なのに高電圧が使われているのかを,「高電圧工学」や「電気回路」の内容を使ってよく理解することができました。

三相交流回路の実験

2025/01/17

 三相交流は,電圧の位相を120°ずつずらした3組の交流のことで,現在の電力系統において主流の送電方法です。電気電子工学科では,学部2年生後期の「電気回路3」の講義にて,三相交流の理論について座学にて学びます。今回は,2年生と3年生の学生が三相交流回路の実験を行いました。学部3年生後期の「電気電子工学実験3」にて「三相交流」の実験があります。しかし,実験装置が大型で且つ,配線ミスすると危険なため学生が気軽に実験できません。そこで今回は写真のような「誰もが簡単に三相交流」について実験できる装置を作りました。参加した学生は電気回路3の教科書を読みながら,実験に取り組むことで,座学だけよりも三相交流について理解することができました。

学部2年生たちの実験の様子

学部3年生たちの実験の様子

送電線模型での実験

2025/01/17

 発電した電気は送電線を通って皆さんの家に届けられます。今回は,送電線模型を使った実験を行って,「電力送電」について学びました。この模型は,変電所(1~3台のハンドジェネレータを回して発電)から送電鉄塔を介して工場へ,電柱を介してビルや家への電気の供給量をLED照明の明るさとして観察することができます。エネルギー変換?発生工学,エネルギー伝送工学,電力系統工学,高電圧工学などの座学で学ぶ内容がどのように応用されているのか,今後どんな技術が必要になってくるのかを,この模型実験を通して議論することが出来ました。

学部2年生たちの実験の様子

学部3年生たちの実験の様子

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ