大学概要【2019年度実施分】ポートフォリオを活用した学生の主体的な学びのサマライズとリフレクションを促すサポートプロジェクト

薬学部

ポートフォリオを活用した学生の主体的な学びのサマライズとリフレクションを促すサポートプロジェクト
実施責任者:大津 史子

「学びのコミュニティ」を創出するためには、学び合い、教え合うことが、自分の成長に繋がると実感できる環境を提供することが前提となります。従来の教育において、学生が自覚できる学習成果は、試験の成績のみであり、その学びの過程そのものは集積されず、振り返る機会を与えることは不可能でした。しかし、“履修系統図ポートフォリオ”の開発により、特別な労力を払うことなく、学びを発生源で蓄積することが可能となっています。今回のプロジェクトは、このポートフォリオを利用し、学生自身が自分の学びをエビデンスから確認し、自らの言葉で、自分が「何ができるようになったか」、すなわち、現時点での自分自身の強みや弱みをサマライズし、その内容をリフレクションして次の学びにつなげる仕組みの構築でプロジェクトです。これにより、学生が主体的に自らの学びを振り返ることで学びがサマライズされ、それを教員がサポートすることで、学生が自分の成長を実感し、学びを促進し、ひいては「学びのコミュニティ」が創出されると考えています。本年度より実際に実施し、成長をサポートする活動に繋げていきます。

ACTIVITY

活動報告1

2019/10/09

 「学びのコミュニティ」を創出するためには、学び合い、教え合うことが、自分の成長に繋がると実感できる環境を提供することが前提となります。従来の教育において、学生が自覚できる学習成果は、試験の成績のみであり、その学びの過程そのものは集積されず、振り返る機会を与えることは不可能でした。しかし、“履修系統図ポートフォリオ”の開発により、特別な労力を払うことなく、学びを発生源で蓄積することが可能となっています。
 今回、このポートフォリオを利用し、学生自身が自分の学びをエビデンスから確認し、自らの言葉で、自分が「何ができるようになったか」、すなわち、現時点での自分自身の強みや弱みをサマライズし、その内容をリフレクションして次の学びにつなげる仕組みを構築しました。半期を振り返り、特に満足な成果が得られたものと、不満足な成果であった科目を選び、その中で、有意事象分析を利用した振り返りを行います。不満足な成果の中でもうまくいったことにも焦点をあて、うまくいかなかったことを振り返ります。これを教員との面談に利用し、効果的なフィードバックを行い、学生の成長をサポートします。

活動報告2

2019/12/27

今回、学生自身が自分の学びをエビデンスから確認し、自らの言葉で、自分が「何ができるようになったか」、すなわち、現時点での自分自身の強みや弱みをサマライズし、その内容をリフレクションして次の学びにつなげる仕組みを構築し、それを用いた面談を行いました。
 前期に受講した科目を振り返り、それぞれの科目の中で提出したレポートや成績、記録などを確認し、特に満足な成果が得られた2科目と、不満足な成果であった2科目を選び、その中で、有意事象分析を利用した振り返りを実施しました。これを学修成果サマリーとして印刷し、教員との面談での利用を開始しました。
 今回は、1年生を対象に行いました。これまでは成績表だけを用いていた面談でしたが、今年度から、学修成果サマリーや半期毎のディプロマルーブリックでの振り返り結果も用いて面談を行う事ができました。成績という数値だけでなく、学生自身の振り返りの記載された学修成果サマリーを面談に利用することで、教員の指導もより具体的になり、学生の頑張りを褒め、努力すべき点を指導することができました。今後は他の学年での指導にも利用し、学生の主体的な学びをサポートしていく予定です。

活動報告3

2020/01/21

 今回、学生自身が自分の学びをエビデンスから確認し、自らの言葉で、自分が「何ができるようになったか」、すなわち、現時点での自分自身の強みや弱みをサマライズし、その内容を振り返り、次の学びにつなげる仕組みを構築しました。前期は8月に初めての振り返りを実施し、後期は3月に実施予定です。
 前期の実施状況をまとめました。ディプロマルーブリックによるディプロマポリシーの到達の振り返りと学修成果サマリーでは、実施率は、ディプロマルーブリックによる振り返りの方が高い結果となりました。これは、学修成果サマリーの実施が今年度初めてで、わかりにくかったことが要因の一つと考えられます。しかし、いずれも平均90%以上となりました。後期は、さらにガイダンスでの説明を行い、効果的な振り返りに繋げます。

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