大学概要【2019年度実施分】学生の自己学習推進支援

理工学部

学生の自己学習推進支援
実施責任者:加鳥 裕明

近年の科学技術の発展に対応するため,現在の大学教育において,単に専門知識等の教授に止まらず全人的な将来を見据えた教育が求められている.この中で自己学習の訓練が大変重要であると考えられている.しかしながら,いろいろな取り組みが教員の過剰な負担になると,たとえ良い取り組みであっても実際には継続的に実施することは困難である.このため,WEBシステムを活用して,負担を軽減しつつ学生の自己学習指導?支援を継続的に実施するための取り組みである.

ACTIVITY

活動報告1

2020/01/07

大学教育において単に専門知識を教育するというばかりでなく,学生のいろいろな側面の成長を促す教育や指導が求められている.特に大学期間中だけの教育ではなく,その個人の一生に通じる育成が大学に求められるようになっている.これは実社会において近年の著しい科学技術の発展等に対応するためには大学卒業後も常に勉学に勤めることが肝要であることを意味しているもので,大学での教育が単に専門知識の教授に止まらず全人的な将来を見据えた教育が求められていることによる.

 このような中で自己学習の訓練が大変重要であると考えられている.高校までは学生にとってどちらかと言えば受身的で管理的な教育の面が多かったと考えられるが,大学における学びで,自ら勉学に勤める姿勢を少しでも成長させることが一つの目的とされるものである.ここでの取り組みは,学生が自己学習を行うことを指導?支援するものである.ただ,いろいろな取り組みが学生?教員相互において過剰な負担になると,たとえ良い取り組みであっても実際には継続的に実施することは困難である.このため事務的?機械的な負担を少しでも軽減し,学生の自己学習指導?支援を継続的に実施するため,教育?指導WEBシステム(通称:PASTEL)を活用して,学生の自己学習を醸成する取り組みである.

PASTEトップ画面

活動報告2

2020/01/07

12月までに、「卒業研究」で電子ファイルとしてのWEBシステム(通称:PASTEL)を用いその進捗状況の確認として提出させた。卒業研究は、前期は準備や実験等を行い、後期になってまとめ等を行う、あるいは追加?補足的な実験等を行うが、そのまとめる過程を「レポート受け取り」機能を用いている。図はその例である。個々の学生の進捗状況を把握し易くなっている。例えば未提出の学生を個々に指導することが容易である。また、提出された内容をみればどの程度時間を掛けているのかおおよそ判断することも可能で、個々の学生の進捗状況等を把握し易くなっている。

レポート受け取り画面例

活動報告3

2020/01/07

ここで使用しているWEBシステムは,独自に開発したWEBシステム(通称:PASTEL)で授業アンケートの実施や学生教育指導のための情報共有などの機能があり,この中にレポート提出機能を加え,使用するものである.このWEBシステム(PASTEL)は平成20年から開発し,平成21年後期より授業アンケート等をPASTELにより実施している.このレポート提出?受取機能では,提出者,未提出者が一覧として表示することや再提出などの指示が可能である.また,提出したファイルは電子ファイルのため保管や持ち運びの容易さ等により負担軽減,省エネ等が図られる.図は,「社会基盤デザインセミナー2」のレポート提出例である(教員名は空白にしている).1月末までに,「社会基盤デザインセミナー2」(1ゼミ)で8回,「卒業研究」等で,WEBシステム(PASTEL)を用いたレポート提出を行った.
 今年度(2019年度)の実施計画としては,昨年度に引き続き複数科目で実施することができた.実施した結果の効果としては,(i)受取の時間が厳格にできるとともに,学生との「提出した」,「受け取っていない」などの齟齬を避けることができる,(ii)WEBシステム上で提出者,未提出者が表示されるため,提出者をいちいち確認する必要がなくなる,(iii)レポートをPC上で閲覧等が可能で評価し易い,(iv)証拠資料としての保存が容易である,(v)印刷,用紙等が省略されるため省エネとなっている,などの意見を得ている.

レポート受取画面例

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ