大学概要【2021年度実施分】海外の大学との国際WEB会議共同研修による課題解決型プロジェクト

経済学部

海外の大学との国際WEB会議共同研修による課題解決型プロジェクト
実施責任者:佐土井 有里

国際化に関心のある学生を中心に、海外協定校であるモスクワ大学と連携しての共同研修プロジェクトを企画?実施する。WEB会議システムを使用して、2~3ヵ国の混成学生チームで課題に取り組み、約1か月間の課題取組み期間の間、双方の学生が個々に連絡を取りながら調査?討議し、結果をプレゼンテーションとしてまとめてWEB会議にて各学生チームが英語にて報告する。
本プロジェクトの趣旨は、アクティブ?ラーニングと国際性、積極性、英語コミュニケーション能力を伸ばしたい意欲のある学生の為の選抜教育(オナーズプロクラム)の両方を取り入れたものである。
学生にとって実際に海外の学生とチームを組み、WEB会議を通して同じ課題について考え、討議し、まとめ、報告を作り上げることは簡単ではなく、高いチャレンジ精神が必要となる。しかし、海外の優秀な学生たちと直接かかわることにより、得るものは大きい。モスクワ大学の学生達は英語が母国語ではないが、英語力が高く、日本経済や日本企業に興味を持っている。名城大学の経済学部の中でモチベーションの高い優秀な学生を対象とする選抜型教育プログラムとして、有効であると考える。

ACTIVITY

活動報告1

2021/05/29

 5月12日(水) モスクワ大学ビジネススクール Associate Professor Dr. Sergei Shaposhinikov先生によるオンラインセミナーを実施し、テーマ「ロシア?日本ビジネス戦略」Russia and the Japanese Business Strategies について、約1時間のオンラインセミナーを名城大学経済学部学生向けに講演いただきました。
 セルゲイ先生は日本での留学経験、貿易業務経験もあり、日本とロシアのビジネスについて地理的、文化的、政治?経済的要因から分かり易く説明いただきました。
 まず、極東ロシアと日本は地理的にも非常に近く、またロシア人は日本製品や日本企業、日本人に対して非常に高い評価や信頼感をもっているにもかかわらず、日本企業のロシア進出が非常に少ないという現状について説明され、「なぜ日本企業のロシア進出が進まないのか」、という観点に立ち、ロシアの可能性について提示されました。
 一般的に日本人のロシアに関する知識?情報が少なく、まず、多面的に現地の情報?知識を多く得ることが重要で、今回のセミナーにより、ロシアの現状、ロシアビジネスの可能性、ロシア人の友好的な日本人観、ビジネス文化慣習の違い等を学ぶことができました。

活動報告2

2021/05/31

 モスクワ大学ビジネススクール、立命館アジア太平洋大学(APU)、名城大学の学生有志による国際ビジネスプロジェクト “International Business Project organized by Moscow State University (Russia), Ritsumeikan Asia Pacific University (Japan), Meijo University (Japan)” を実施しました。

 このプロジェクトは4月~5月の2か月間をかけて3校の学生が混成6チームに分かれ(各チーム4~5名)、日本企業のロシア進出に関するケース課題についてSNSを使って討議?調査し、考えをまとめ上げ、最終プレゼンテーションをオンラインで発表するというものです。このケース課題は実際にある日本企業のケースを取り上げ、企業側と大学側で相談しながら実際の課題を作り上げたものです。
 学生参加者は、モスクワ大学のロシア人学生(20名)やAPUのアメリカ人、ドイツ人等留学生(5名)と名城大学経済学部の日本人学生(5名)で、日本人学生にとって非常にハードルの高いプロジェクトとなりました。
 5月28日16:00~19:00にオンラインで最終プレゼンテーションがあり、4グループ発表ののち、Q&A、3校の担当教員からのコメント、企業関係者からのコメントにて締めくくりました。優秀な海外の学生とのプロジェクトは学生にとって非常に良い機会となり、強い刺激を受けました。

ベトナムのハノイ経営工科大学と国際WEB学生ワークショップをオンラインで開催

2021/10/01

9月29日(水)15:00~18:00 N202にて、名城大学の協定校であるベトナム?ハノイ経営工科大学 HUBT(Hanoi University of Business and Technology)とInternational Students Workshopをオンラインで開催。ベトナム学生は約50名、名城学生は28名参加しました。

SDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の中から事前に両校がテーマを選び、名城大学側は3テーマ(健康維持向上の施策、子供の貧困と食事、学生の悩み相談)、HUBT側は2テーマ(ベトナムのソーラー発電政策、水資源管理)を英語でプレゼンテーションし、質疑応答やグループ討議で意見交換しました。

ベトナム?ハノイはコロナ禍のロックダウン状況のため、学生は自宅から直接Zoomに参加し、名城大学学生はN202にて参加しました。Zoomと対面のハイブリッド形式で実施し、最後のグループディスカッションでは双方の学生達が楽しく話し合いました。

「シンガポール国立大学との学生国際WEB会議」実施報告

2021/12/14

12月8日(水)15:00~18:00、「モスクワ大学ビジネススクールや海外大学との国際WEB会議共同研修による課題解決型プロジェクト」の一環として、シンガポール国立大学(National University of Singapore NUS)のJapanese Studies Society(JSS)の学生達とWEB会議を実施しました。経済学部の27名が6チームに分かれ、SDGsに関する6つのアイデアを英語でプレゼンテーション、討議しました。
 
JSSの学生とは2016年より大学を訪問し交流を続けていますが、今回のWEB会議には、シンガポールから10名の学生が参加しました。交流会は英語中心でしたが、日本語が堪能なシンガポール学生も数名参加しており、英語と日本語で両国の状況を自由に話し合いました。学生達は、次回はぜひ訪問して会いたいと継続的な交流の約束を交わしていました。

活動報告5

2022/03/07

3月4日(金)16:00~18:00、国際WEB会議共同研修による課題解決型プロジェクトの一環として、「ミャンマーでの金融支援活動から示唆されること~発展途上国支援の側面~」をN102会場とオンラインZoom配信にて実施しました。

講師として元SMBC銀行の泉賢一氏にお話しいただき、著書「ミャンマー金融道 ゼロから信用をつくった日本人銀行員の3105日」をもとに、ミャンマーの金融の歴史、改善内容、現状、問題点について、経験談も交えて分かりやすくご説明いただきました。

ミャンマーは2021年2月1日に起こったクーデターにより、2012年から進めてきた民主化による経済発展が一転して内戦状況に陥りました。クーデター発生から1年を経た今でも、状況改善の兆しも見えない状況です。

今回のセミナーは、一般社団法人持続可能なモノづくり?人づくり支援協会(ESD21)との共催により、企業関係者の参加も多く、また、ミャンマーの方々や日本人企業駐在者の参加者もあり、質疑応答では、ミャンマー進出企業の方々からの現状報告や、ミャンマーの銀行の現状や見通しについて意見交換等を行い、ミャンマーの将来について考える貴重な機会となりました。

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