大学概要【2020年度実施分】電子回路動作?マイコン体験型教育
理工学部
電気電子工学に関する幅広い分野の基礎知識と応用力を身に付けた「モノづくり」を担う人材の育成を目指して、昨年に引き続き、ブレッドボードを用いた電子回路の製作とマイコン実習を行う。製作する電子回路は、いずれも音が出たり、光ったり、動いたりと、回路が完成したときに、目に見えない電気の働きを、学生の五感に訴えるものである。企業で物作りに携わっているOBに直接指導をしてもらうことにより、大学で学ぶことが物作りの現場でどう生かされているのか、企業はどのような人材を求めているのか等を、早い段階で学生に伝えることができる。
なお、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、学生の登校が規制されているので、上記の製作実習は、対面授業が可能になってから実施する予定である。
ACTIVITY
活動報告1 電子回路Cでの工作実験
2021/02/04
■実施日時:2020年8月1日(土)9:10~16:30
■実施場所:研究実験棟3号館2階 203実験室
■参加者 :理工学部電気電子工学科 3年生(47名)
■外部講師:コロナの感染拡大で、予定していた講師の派遣は中止となった。
■工作指導:理工学部電気電子工学科 都竹愛一郎
■取組内容:電気電子工学科の3年生対象の講義「電子回路C」で学んだ、差動増幅回路と電源回路について、半田付けをしなくても回路が作成できるブレッドボードを用いて、その応用回路を組み立てた。最初に差動増幅回路の応用回路として、カラオケアンプを作成した(写真1-1)。この回路は、差動増幅回路のプラス入力に右の音を入力し、マイナス入力に左の音を入力して引き算することにより、センターボーカルの声を除去(カラオケ化)する回路である。次に電源回路の応用回路として、可変電圧電源を作成し、この電源を用いて模型電車を走らせた(写真1-2、1-3)。なお、予定していた本学OBの講師は、コロナ感染拡大防止の観点から、派遣していただけなかった。
アンケート調査結果:工作実験の最後に実施しているアンケート調査で、「電子回路への興味や理解が深まりましたか」という質問に対し、「とても深まった」と答えた学生が72.3%、「少し深まった」と答えた学生が27.7%あった。
活動報告2 基礎通信工学での工作実験
2021/02/04
■実施日時 :2020年8月8日(土)9:10~16:30
■実施場所 :研究実験棟3号館2階 203実験室
■参加予定者 :理工学部電気電子工学科 2年生(60名)
■実験補助学生:理工学研究科電気電子工学専攻の学生5名
■工作指導 :理工学部電気電子工学科 都竹愛一郎
■取組内容:半田付けをしなくても回路が作成できるブレッドボードを用いて、電子楽器のテルミンと、サーボモーターコントローラーを作成する予定であったが、直前に、愛知県が緊急事態宣言を発令したため、工作実験は中止した。しかし、中止の連絡が直前であったことから、中止を知らずに来る学生に対応できるように、実験補助学生(大学院生)は、実験室で待機した。待機時間を有効活用するため、老朽化しているロボットアームを修理した。
活動報告3 電子回路Bでの工作実験
2021/02/04
■実施日時:2020年11月14日(土)9:10~16:30
■実施場所:研究実験棟3号館2階 203実験室
■参加者 :理工学部電気電子工学科 2年生(37名)
■外部講師:コロナの感染拡大で、予定していた講師の派遣は中止となった。
■工作指導:理工学部電気電子工学科 都竹愛一郎
■取組内容:電気電子工学科の2年生対象の講義「電子回路B」で学んだ、トランジスタの増幅回路について、半田付けをしなくても回路が作成できるブレッドボードを用いて、その応用回路を組み立てた。最初に電界効果トランジスタの応用回路として、タッチセンサーを作成した(写真3-1、動画)。次にバイポーラトランジスタの応用回路として、暗くなると自動的にLEDが点灯する回路を作成した(写真3-2)。なお、予定していた本学OBの講師は、コロナ感染拡大防止の観点から、派遣していただけなかった。
アンケート調査結果:工作実験の最後に実施しているアンケート調査で、「電子回路への興味や理解が深まりましたか」という質問に対し、「とても深まった」と答えた学生が67.6%、「少し深まった」と答えた学生が32.4%あった。
タッチセンサーの動作を説明している様子