大学概要【2019年度実施分】挑戦力養成のための学修推進プログラム

薬学部

挑戦力養成のための学修推進プログラム
実施責任者:森 裕二

薬学部では4、5、6年次に卒業論文研究に取り組んでいますが、4年次にはOSCEやCBT試験、5年次には長期学外実務実習などがあり、実質的には同学年の博士前期課程の学生より学術研究時間が少なく、研究に対する挑戦的意欲が乏しくなりがちです。その意識改革を目指して、本取組では、創薬研究に高い関心をもつ4、5、6年生を対象に創薬創発教育を実施し、研究に対する挑戦力を養成することを目的とします。
主な活動として、創薬人育成スクールを開講して製薬企業や大学の研究者の新薬開発や最先端研究ストーリーに直に聴く場を設け、研究マインドの醸成とモチベーションの向上を図ります。卒業論文研究を開始した学生には学外における研究発表活動の場を体験学修させ、目的意識の明確化と研究に対する挑戦力を養成し、卒業までに自らの研究成果を学会で発表できるだけの自信と実力を身につけさせることを目指します。これらの多様な学びの経験を通して、卒業後も挑戦する心をもって社会で活躍して欲しいと願っています。

ACTIVITY

日本薬学会第139年会(千葉)に参加、学会参加体験と研究発表

2019/07/05

 千葉?幕張メッセで開催された日本薬学会第139年会(3月20日?23日)に、化学系研究室(原教授、北垣教授、森教授)の学生(4年生18名、5年生11名)が参加し、5年生の8名が卒論研究の成果について発表しました。4年生たちは初めての学会参加で、他大学の薬学研究にじかに接し大いに刺激を受けました。これから始める卒論研究への意欲につながることが期待されます。

日本薬学会第138年会に参加した学生たち(森研究室)

日本薬学会第138年会に参加した学生たち(原研究室)

日本薬学会第138年会に参加した学生たち(北垣研究室)

創薬研究の最前線 新型抗インフルエンザ薬の開発研究の成功物語を学ぶ

2019/07/24

 薬学部での学びが製薬企業の創薬研究とどのようにつながっているかを学修するために、4年生を対象とした創薬最先端の講演会が行われました。講師は、塩野義製薬株式会社?創薬化学研究所創薬応用化学部門の河井真先生です。講演タイトルは「新規メカニズムを有する抗インフルエンザ薬の創製」。新しい発想による創薬研究から、既存薬と比べて極めて高い抗ウイルス効果を示す治療薬「ゾルフーザ」の開発に成功されました。猛威を振るうインフルエンザウイルスを、1回飲むだけで劇的にやつける薬で、2018年3月から発売されています。テレビ番組カンブリア宮殿でも取り上げられた話題の薬です。その成功物語をじかに聞いた学生諸君は大いに感動し、講演終了後の質疑応答では非常に多くの質問が殺到しました。

講演タイトル

講演終了後の質疑応答風景

学生の質問に応じられる河井先生

創薬研究の最前線を学ぶ 創薬人育成スクールに参加

2019/11/11

2019年9月14日(土)に開催された日本薬学会医薬化学部会?東海支部主宰の創薬人育成スクール?アドバンストコースに5年生、4年生の約20名が参加した。製薬企業3社(小野薬品工業、田辺三菱製薬、帝人ファーマ)の研究所で医薬品開発に携わっている第一線の研究者から創薬研究の最前線について講義を受けた。本スクールには東海地区の薬学部の学部生、大学院生も多数参加しており、講義終了後には1時間ほどのミキサーが催され、講師や他大学学生と交流を深めた。

授業に参加した本学学生(2、3列目)

創薬研究の最前線を学ぶ:医薬メーカーで活躍する薬剤師

2020/01/07

 2019年11月21日(木)(14:50?16:20)に化学系5年生を対象にした特別講演会を開催。
  演題:医薬品の開発と製造 ?医薬メーカーで活躍する薬剤師?
  講師:神田泰寿 先生(日本マイクロバイオファーマ?研究開発部化学プロセスグループ)


 製薬企業で医薬品開発研究の第一線で活躍する研究者から創薬研究の最前線について、約60名の学生が講義を受けた。特に、薬剤師の視点からどのように医薬品開発に関われるのか、薬学を学ぶ学生にとって貴重な体験談を聴くことができた。講演終了後の意見交換会では、10名程の学生から業界のことやリクルートのことなど講演では聞けない話題についても質問があり、ざっくばらんな話し合いが行われた。

神田先生の講演

講演に聴き入る学生

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ