大学概要【2017年度実施分】プログラミングコンテストを通じたITエンジニア育成プロジェクト

理工学部

プログラミングコンテストを通じたITエンジニア育成プロジェクト
実施責任者:柳田 康幸

モチベーションの高い学生のスキルとIT業界で求められるスキルの乖離を解消するため,最新のITサービスやツールに関するワークショップや企業のエンジニアによる開発セミナー等を開催し,学生のITスキルの向上およびシステム開発に関する理解を深める.また,スマートフォンアプリ開発やハッカソン,アイディアソンなどのコンテスト参加やグループワークを通じて,学生の主体性や協調性の向上も図り,即戦力となるITエンジニアを育成する.

ACTIVITY

Next Communication Award 2017 最終審査会でプレゼンテーションを実施(1/24更新)サービス」が最終審査会まで

2018/01/24

1月6日に株式会社NTTドコモ東海支社においてNext Communication Award 2017最終審査会が開催されました.アプリ開発テーマ部門,フリー部門,サービスアイデア部門があり,今年度は3218作品がエントリーされ,事前審査を経て勝ち残った各部門TOP 3の作品が最終審査会に進みます. 2017年7月13日に開催したオンキャンパスセミナーにおいてエントリーしたサービスアイデア部門の作品のうち,情報工学科3年の曽布川あかりさんの作品「困った!をその場で解決するwebサービス」が最終審査会まで進み,最終プレゼンテーションを実施してきました.複数の審査員が並び,多数の関係者やマスコミのカメラの前で堂々としたプレゼンテーションを行いました.審査委員よりアイデアの面白さやテーマ性,またアイデアの実現可能性について高く評価され,見事,準グランプリを受賞しました.
今年度は本プロジェクト参加学生ら85名が学外のハッカソンやコンテストにチャレンジしており,今回の準グランプリの他,Yahoo! JAPANが主催するハッカソン「Hack U NAGOYA」に参加した学生チームが優秀賞を受賞するなど,目覚ましい活躍を見せてくれました.来年度も多くの学生がハッカソンやプログラミングコンテストにチャレンジして,学科のキャリキュラムや本プロジェクトで習得したスキルや知識を活かすことに期待したいです.

最終審査会会場の様子

ポスター説明を行う曽布川さん

最終審査会におけるプレゼンテーションの様子

サービスアイデア部門の準グランプリを獲得

ガイダンスとセミナー準備作業を開催

2018/01/25

5月16日?18日に本プロジェクトのガイダンスと次回以降開催するセミナーの準備作業を行いました.ガイダンスには大学1年生から大学院1年生まで合計143名の学生が参加し,本プロジェクトに対する興味や期待の高さを感じ取ることができました.
本プロジェクトでは学年混成でグループワークを行うことを計画しており,学年を越えたコミュニケーションを促進するために,学年毎に色分けした名札を配付しました.また,次回のセミナーで使用するITツールであるSlackとTrelloのアカウント作成を解説し,学生は各自のスマートフォンを使って準備作業を行いました.日本語表記のない英語アプリケーションのため,操作手順に詰まった学生は周囲の学生や上級生に聞くなど,学生同士で協力しながら作業していました.アカウント作成後,早速,Slackを使ったコミュニケーションの方法を確認しており,IT業界でよく利用される最新の世界的ツールでもすぐに使えるようになる,高い吸収力と理解力を持った学生が集まっていることがわかり,今後のセミナーでさらに成長していくことが期待できます.

鈴木秀和准教授によるガイダンス

真剣に話を聴く学生たち

セミナー準備作業の様子1

セミナー準備作業の様子2

チャットツールSlackとタスク管理ツールTrelloに関するセミナーを開催

2018/01/25

6月10日にIT業界で広く利用されているビジネス向けチャットツールのSlackと,カンバン方式でプロジェクトやタスクを管理?可視化するツールのTrelloに関するセミナーを開催しました.講師には,パーソナルメディア株式会社 応用開発部の加茂靖子氏と,株式会社apprime Web/アプリディレクター兼マネージャーの小菅王春氏をお迎えし,各ツールの基本的な使い方からIT企業における実践的な活用法まで学びました.これらのツールを使うことで,ソフトウェア開発において,多人数での密なコミュニケーションが可能となり開発効率が向上します.
また,小菅氏は本学大学院理工学研究科情報工学専攻修士課程を修了したOBでもあり,学生が持つIT業界に対するイメージと,エンジニアの視点から見た現場とのギャップについて講演し,その後,学生との活発なディスカッションが行われました.今後は,これらのツールをハッカソンやプログラミングコンテストにおいて活用していく予定です.

講師によるSlackの解説

Slackを実際に試している様子

講師によるTrelloの解説

ITエンジニアについてのディスカッション

MonacaによるHTML5モバイルアプリ開発のセミナーを開催

2018/01/25

6月17日にMonacaによるHTML5モバイルアプリ開発セミナーを開催しました.講師には,アシアル株式会社 Monacaプログラミング教育アドバイザーの岡本雄樹氏をお迎えし,Webの標準技術であるHTML5を利用して1つのプログラムでAndroidとiOSで動作可能なモバイルアプリ開発が可能となるMonacaについて学びました.一般的にスマートフォンアプリの開発では,機種によってプログラミング言語や開発手法が異なります.情報工学科のカリキュラムではAndroidアプリを開発する演習はありますが,Macを使ったiPhone用のアプリ開発は用意されていません.Monacaを活用することで,Windows PCであっても比較的手軽にiPhoneでも動作するモバイルアプリの開発が可能となります.学生はMonacaで開発したアプリケーションを自分たちのスマートフォンにインストールして動作確認することで,モバイルアプリ開発への興味関心を高めることができ,開発ツールを有効に活用することの重要さを理解することができました.今後は,ハッカソン等で活用していく予定です.

講師による解説を聴講する様子

プログラミング中の様子

スマートフォンで開発したアプリの動作を確認する様子

質疑応答の様子

スマートフォンアプリのユーザーインタフェースのデザインとプロトタイピングに関するセミナーを開催

2018/01/25

7月8日に UIデザイナーの山本麻美氏を講師としてお迎えし,スマートフォンアプリのUIデザインおよびプロトタイピングに関するセミナーを開催しました.モバイルアプリでは,「見た目の美しさ」だけではなく「直感的な使いやすさ」も重要です.これらの改善には,ルールに基づいた設計や試作と確認を何度も繰り返す必要があります.今回は,UIの考え方やデザインの基礎を学んだ後に,プログラムせずに本物のアプリの動作を再現できるProttや,デザインツールFigmaを使った演習を通して効率的な実現方法まで学びました.モバイルアプリのデザインスケッチをグループワークで行い,学生同士でアイデアを出し合ったり,協力し合ってプロトタイピングを実践することにより,短時間でアプリのイメージやアイデアをカタチにする方法を学習しました.セミナーの最後には将来Web業界を目指す学生から様々な質問が出され,内容の濃い質疑応答になりました.

講師による解説の様子

グループで相談しながらデザインを検討する様子

アプリの画面を作成する様子

質疑応答の様子

Next Communication Forum 2017 オンキャンパスセミナーを開催

2018/01/25

7月13日に株式会社NTTドコモの大原達己氏を講師としてお迎えし,Next Communication Forum (NCF)2017のサポートプログラムの1つとしてオンキャンパスセミナーを開催しました.NCF2017とは東海地域における豊かなコミュニケーション文化の創造を目指す産官学連携フォーラムであり,スマートフォンに関するコンテストを通じて世界に通用する人材の育成や輩出を目的とした活動を行っています.今回は本プロジェクトの一環として,モバイル市場における背景や歴史,2020年に向けたスマートフォンやICT関連の最新トレンドとしてIoT(Internet of Things)やVR(Virtual Reality)/AR(Augmented Reality),コネクテッドカー,ビッグデータ,AI(Artificial Intelligence)などについて解説だけでなく,実際の製品やサービスを体験しながら学習しました.
また,ICTを活用して訪日外国人をおもてなしするWebサービスをテーマにアイデアワークを実施し,学生が自身のアイデアをNCF2017アワードのサービスアイデア部門の作品としてエントリーしました.アプリ開発部門にもチャレンジする学生がいるようで,どのような作品が応募されるか楽しみです.

講師による解説の様子

ヘッドマウントディスプレイ型VRを体験する学生

音声認識によるロボット制御を体験する様子

アイデアワークの様子

Hack U 2017 Nagoyaで発表会を実施

2018/01/25

ヤフー株式会社が主催する全国の学生を対象としたハッカソン「Hack U」が開催され,本プロジェクトに参画している情報工学科3年生の池田武史さん,北澤聖也さん,木村信裕さん,小島匠平さんらがチーム「4-Way Macshake」を結成して参加しました.2週間という限られた開発期間の中で開発した作品は,面接で話すときにふさわしくない言葉を使うとリアルタイムで訂正し,かつ正確な敬語を教えてくれるWebアプリケーション「敬Go」です.このアプリケーションは,大学の授業で学習した音声認識技術と自然言語処理技術を活用し,さらにチームで開発した敬語変換システムを組み合わせて完成させました.ふさわしくない言葉を話すと,電撃にて使用者に刺激を与えると同時に,音声とモニターにて正しい敬語を伝えます.
8月21日に開催されたHack U名古屋会場の発表会で「敬Go」のプレゼンテーションと作品展示会を行いました.総勢20チームの中から,見事,優秀賞を受賞しました.作品発表会の様子はYouTubeで配信されています.興味のある方はぜひご覧下さい.
https://youtu.be/1cfKaH7gLkY(4-Way Macshakeの発表は40:10から始まります).

Hack U 2017 Nagoya発表会の様子

4-Way Macshakeのプレゼンテーションの様子

作品展示会で参加者に作品説明する小島さん

優秀賞を受賞!(左から池田さん,木村さん,審査員,北澤さん,小島さん)

キャリアアップ&マップアプリケーション活用セミナーを開催

2018/01/25

9月30日にアメリカのロケーションインテリジェンス企業であるNAVAGISの岡谷賢氏を講師としてお迎えし,キャリアアップ&マップアプリケーション活用セミナーを開催しました.岡谷氏は本学大学院理工学研究科電気電子?情報?材料工学専攻博士後期課程を修了したOBでもあり,日本企業に就職後,アメリカ企業に転職した経験から,午前はアメリカ企業と日本企業の考え方や職場環境の違いについて講演されました.現在のアメリカ企業の働き方や職場環境を知ることが,将来の日本のIT業界における職場環境を知る上で重要であることや,海外で働く上で重要となるスキルや英語力などについて説明がありました.聴講した学生たちはIT業界をグローバルな視点で捉えることができ,特に将来海外で,あるいは海外の企業で働くことに興味を持っている学生からの質問もあり,就職や転職の選択肢が広がるとても参考になる講演でした.
午後はオープンソースソフトウェアCESIUMを用いたマップアプリケーションの開発ハンズオンを実施し,JavaScriptを用いて地図上に様々な情報をマッピングする方法について体験しました.開発方法だけでなく,情報の見せ方やGoogle Earthの仕組みや動向なども解説され,非常に内容の濃い一日となりました.

講師紹介の様子

午前に実施したキャリアアップセミナーの様子

午後に実施したハンズオンの様子

学生企画アイデアソンを開催

2018/01/25

10月28日にプロジェクト参加学生が企画したアイデアソンを学内で開催しました.アイデソンの前には,情報工学科のOBでもあるグリー株式会社 iOS/Androidエンジニアの矢﨑雄人氏を講師としてお迎えし,学生時代の活動内容や就職活動?キャリアに繋がったことについて講演頂きました.矢﨑氏は学生時代にIT系の学生団体を立ち上げて,IT企業とコラボした勉強会やハッカソンを主催するなど,非常にアクティブな学生生活を過ごしており,その経験やアイデアソン?ハッカソンで大切なことなどを説明されました.
 その後,学生企画のアイデアソンを開始し,学年混成でチームビルディングを行った後,ブレーンストーミングによりアイデア出しや整理を行い,そのアイデアを具現化する作業を,これまでのセミナーで学習した知識やスキルを活用して実践しました.今回のアイデアソンは学生だけでなく,本プロジェクトの担当教員もチームを結成し,学生と交じってアイデアソンに参加しました.各チーム,限られた時間でプレゼンテーションを準備?発表し,アイデアを表現する能力やプレゼンテーションスキルの向上に繋がりました.
 教員が学びの場を提供するだけでなく,学生達が自らこのような企画を提案して実現できたことは非常に素晴らしく,大変評価できます.今後も,意欲のある学生には様々なことにどんどんチャレンジしてもらいたいものです.

講師による解説の様子

グループワークの様子

プレゼンテーションの様子

アイデアソンに参加した学生と教員

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