大学概要【2017年度実施分】心理実験室に集う学生の「教える-教えられる」サークル
人間学部
昨年度購入したE-Prime(汎用性のある実験機器)をドーム前キャンパスの心理学実験室に設置しました。本年度は,新たにもう1セットE-Primeを購入する予定です。複数セットの設置により「教える-教えられる」活動が充実したものになることが期待できます。卒業研究で,文字や画像,音声などの刺激提示を行い,刺激に対する反応を測定する実験を計画している学生諸君のサークル活動への参加を求めます。なお,プログラミングのノウハウを継承していくために心理学実験に関心のある2,3年生の方もぜひ参加してください。
ACTIVITY
活動環境の整備(10/12更新)
2017/10/12
心理学実験室に配置された機器
ナゴヤドーム前キャンパス西館の心理学実験室に,本年度購入した実験機器を設置し,活動できる体制を整えました。現在,新たにサークル活動に参加を希望する学生の募集をしています。また,後期から始める学習会で使用する教材を昨年度活動に参加してくれた学生が中心になって作成しています。
プライミング実験課題によるデモンストレーション(12/27更新)
2017/12/27
学びのコミュニティに参加する学生を募集するために、E-Primeで作成した実験のデモを行いました。作成されたプログラムの簡単な説明とE-Primeでどんなことができるのかを学んだあと、参加した学生たちが実際にプライミング実験を体験しました。
作成されたプライミング実験プログラムを実際に体験している学生たちの様子
実験データの収集(2/8更新)
2018/02/08
学びのコミュニティで修得したプログラミング技法を活用して心理学実験を行いました。この実験は,人びとが潜在的にもっている意識の方向を調べるもので,ディスプレイに提示された言葉を分類する速さを測定します。課題そのものはそれほど難しいものではありませんが,判断に要する時間をミリ秒単位で測定することが必要になります。たとえば,刺激が提示されたらすぐにボタン押し反応をするという課題では,どんなに反応が速い人でも300ミリ秒くらい掛かります。言葉の分類の場合,文字を認識し,その言葉の意味を理解してから分類判断をしますので,500ミリ秒から1000ミリ秒程度を要します。この分類判断の速さの個人差の測定においてE-Primeを利用できたことで信頼できるデータを収集することができました。
潜在連合課題実験を実施している学生の様子