大学概要【2016年度実施分】模擬実験の企画?実施による教育プログラム

理工学部

模擬実験の企画?実施による教育プログラム
実施責任者:上山 智

大学院生?学部生が中心となり、将来的に名城大を志望する中学生?高校生に対して模擬実験や工作教室を企画?実施することで、学生の主体性を養うプログラムである。
現在、教員が中学生、高校生に模擬講義を行うことが多いが、その際に、模擬実験もして欲しいという要望が複数寄せられている。これを教員監督のもと、学生が主体的に企画?実施することが本事業の主旨である。具体的には、対象となった中学?高校からの要望調査と企画書作成?提案という準備段階、続いて、その企画を実際に開催する実施段階を経る。これにより、学生の主体性を養うとともに、企業で求められる考え方(要望に対する対応力:コミュニケーション能力)の一部を理解する。

ACTIVITY

半田工業高校での実験実習「打ち合わせ」

2016/11/02

○派遣先      半田工業高校
○派遣先の住所   〒475-0916 愛知県半田市柊町3丁目1
○日時       2016/10/27
○氏名       林、澁谷、川瀬

【実施内容】
11/24に半田工業高校で、学びのコミュニティ創出支援事業として、実験実習を実施予定である。目的として、工業高校の生徒さんに理系の大学では、何を学び、どんな研究を行っているのかを知って頂く狙いがあり、就職以外の進学に興味を持たせる。実習内容としては、私たちの研究分野である半導体の一つ、簡易LEDの工作を行うことである。今回は、机や椅子の配置や生徒の雰囲気授業内容を、半田工業高校の先生方と観察?提案をメインとして、訪問させていただいた。

【本派遣で得られたことや今後の抱負】
今回の派遣で、使用する教室の確認と配置決め、実際の授業形態についての確認、半田工業高校の生徒さんの雰囲気の確認を行うことができた。工業高校の生徒というと、少しやんちゃな学生のイメージが強いが、実際に目で見た感想としては、内気な子から元気な子まで幅広い生徒がおり、純粋な子がほとんどであるため、分け隔てなく仲良く実習や授業を受けていた。また、就職する子も多いためか礼儀作法がしっかりしており感心させられた。私も多くのことを学ばせて頂き、よい機会となった。ぜひ、11/24の実習を頑張らせていただきたい。


▼写真①
今回の実習では、全体で110分の授業?実習を行う。前半で大学の講義形式で名城大学 竹内教授が行い、実習については大学生?大学院生が中心で実施する。また、授業が終わった後、大学のキャンパスライフを高校生に生の声で伝えることで、大学への関心を持たせるようにする。

▼写真②
机?椅子の数に問題はないが数が多いために、後ろの準備室にしまっておくなどの対応が必要になると考えられている。しかし、机の数が多いことを逆に利用し、講義を受ける用の机を前とし、実習を行う用の机を後ろとする。このような授業体系にすることによって、あらかじめ実習用の道具?材料を準備することができるので、円滑に実習ができると考えた。

▼写真③
リーダーの大学院生が授業内で起こりうる様々なパターンを考え、教頭先生と相談を行っていた。

▼図①
前側が講義を行う用の机となっており、後側が実習を行う用の机という配置で考えている。

写真①:工業高校での実習における内容の打ち合わせ。決定事項として、時間、場所、人数、使用器具、材料等を確認した。

写真②:今回使用させて頂く教室

写真③:今回使用させて頂く場所について質問等を行っている様子

図①:今回の使用する教室の机の配置

半田工業高校での実験実習

2016/12/02

○派遣先      半田工業高校
○派遣先の住所   〒475-0916 愛知県半田市柊町3丁目1
○日時       2016/11/24
○氏名       林、澁谷、川瀬

【実施内容】
名城大学 赤碕勇終身教授がノーベル賞にもなった青色LEDを実際に簡易的に作製?評価することによって、大学に対する興味を持ってもらうように授業形式+実験形式で工業高校生に大学の影響を与えることが大きな目的である。それに加え、通常、教育実習で参加する高校は普通科が多い。工業高校ではどのような特徴があるのか?普通科と何が異なるのか?について、実際に生徒と触れてみて理解しつつ、大学生?大学院生が仕事として主体的にプロジェクトを遂行することを目的とする。

【本派遣で得られたことや今後の抱負】
今回、半田工業高校で実験実習を行ってみて、工業高校の生徒の特徴や技術、雰囲気を実験を通じて説明?会話をすることで、普通科の生徒との違いがよく理解でき、自分たちの高校時代に経験できなかったところを経験させて頂く貴重な機会になった。また、「教える」ということが、先生側が十分に理解していないと実現しないことも改めて実感する場であったかと思う。プラス点として、役割分担を十分に行った上で準備を行っていたため、個人個人に責任を持って仕事を行うことができたと考えられる。また、プロジェクトの大きな目標である工業高校生に大学への興味を持たせるという点に関しては、LEDを通じて大きく影響を与えることができたと思う。
マイナス点としては、自分の担当でない部分が手薄になった点で部品のチェック等が甘かった点である。今回は教職免許を持っている、教育実習を経験した大学院生が主体となり、生徒の前で授業を行ったため、授業としての完成度も高かった。しかし、今後このような機会があれば、現4年生が主体となって動く可能性が高い。今回の実習で起きたミスを参考にして、次の実習に十分備えた上で、臨むべきであると考えられる。

教育実習の直前懐疑と授業を行っている様子

実験実習と大学生活について説明している様子

青色LEDに関する模擬実験および実習

2017/03/08

○日時:平成29年3月7日
○場所:名古屋経済大学高蔵高等学校
○内容:青色LEDに関する模擬実験および実習

MS-26の助成を受け、名古屋経済大学高蔵高等学校での模擬実験を行いました。青色LEDを作れるウェハーに各自ではんだ付けや回路を組んで実際にウェハーレベルでの発光を体験する取り組みであり、研究のだいご味を味わってもらうような内容の実習を行いました。
講座を受けていた生徒数名に感想を聞いてみたところノーベル賞授賞式のお話や実際に自分達の手で作ったものが点灯したなど、とても印象に残る時間を過ごせた様子でした。

参加した大学院生?名古屋経済大学高蔵高等学校の生徒さんとの記念撮影

実習中の様子

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ