大学概要【2023年度実施分】人を育てるドラマプロジェクト

外国語学部

人を育てるドラマプロジェクト
実施責任者:岩井 眞實

中京地域はもちろん、ドラマ教育(演劇教育)を行っている大学は全国にも非常に少ないことが現状です。英語によるドラマ教育となると、実践例はほとんどありません。世界では常識であるドラマ教育が日本で採用されない理由は、①演劇文化が成熟していないこと、②ドラマを教える教師がいないことの2点に集約されます。外国語学部には、英語でドラマ教育を行うことができる教員が2名在籍しています。本プロジェクトは名城大学が誇れる取組に発展することと信じます。


ACTIVITY

3、4年ゼミ合同公演「東京ノート」

2023/12/26

 7月5日、ナゴヤドーム前キャンパス西館2階Shakeにて、平田オリザ作「東京ノート」を上演しました。
 平田オリザは「現代口語演劇」というジャンルを拓いた人です。いかに日常会話を劇中の対話として成立させるかがポイントです。
 ナチュラルに発話するためには心身の解放が重要です。そのために昨年度から基礎演習Ⅲ?Ⅳではドラマ教育を積みかさねてきました。その手法については、昨年度の記録「名城大学外国語学部におけるドラマ教育」(『名城大学外国語学部紀要』6号)をご参照ください。

場面はとある美術館のロビー

劇中、複数の人物が同時にセリフを発する

カーテンコール

「東京ノート」フライヤー

秋の演劇公演「The Seagull」に向けた合宿

2023/12/26

 長野県大町市にて、9月2日?5日の4日間、演劇合宿を行いました。参加者は岩井ゼミの3、4年生と岩井?Murrayの合同授業「基礎演習Ⅲ?Ⅳ」の受講生です。教員?学生あわせて18名が参加しました。
 合宿の目的は、11月8日?10日に東文化小劇場で上演予定の「The Seagull かもめ」(アントン?チェーホフ作)の準備です。英語版のテキストを読み、セリフの裏に隠れたもう一つのセリフ(サブテキスト)について議論し、正しい発音を学び、実際に演じてみます。
 4日間で学生は大きく成長しました。

The Seagullのテキストを解釈する

夜も続く稽古

最終日のバーベキュー

合宿所?爺ヶ岳ロッジ前での集合写真

公開講座「ドラマによる英語学習」

2023/12/26

 10月7日、外国語学部公開講座「ドラマによる英語学習」が行われました。演劇(ドラマ)の手法を英語学習に活用しようというものです。Aya Murray?岩井眞實(以上外国語学部)?荻島望(名城大学附属高校)がファシリテーターをつとめました。
 しかし実際に活躍したのは本プロジェクトに参加している学生たちです。基礎演習Ⅲ?Ⅳで行ったドラマ?ワークショップのスキルを身につけている彼らは、一般参加者に混じってアクティビティをリードしてくれました。
 前半ではゲームを中心とした様々なアクティビティを行いました。また後半では、「プロセス?ドラマ」という、あるテーマをもとにシーンを構築するアクティビティを行いました。

ゲームを交えたアクティビティ

プロセス?ドラマ

演劇公演「The Seagull かもめ」

2023/12/26

 11月8日?10日、東文化小劇場において「The Seagull」(英語劇)を上演しました。この公演が本プロジェクトのひとつの到達点です。
 本番前にコロナやインフルエンザに罹患する学生が続出しましたが、なんとか2プロダクションで計3回の公演を終えることができました。

字幕も学生がつくり、オペレーションもしています

装置はすべて学生が作りました

教師もキャストとしてかりだされました

The Seagullのカーテンコール

Newspaper Theatre

2023/12/26

 来年度に向けての新しいアプローチとして、基礎演習Ⅳの授業でNewspaper Theatreという手法を試みています。
 Newspaper Theatreとは、新聞から特定のテーマに関する記事を集め、それをドラマ仕立てにして演じることによって、記事の内容をリアルに体感するというものです。
 今回はイスラエルvsハマスの争いを2通りのパロディにしてみました。

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チーム1:ナゴヤドーム前キャンパスをめぐる外国語学部と人間学部の紛争

チーム2:いじめは本当にあったのか

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