大学概要【2023年度実施分】大学生の「本を読む」活動の推進
人間学部
読書や図書館利用になかなか向かう機会のないひとも、本と親しんでみませんか。そうすることで、授業での文献利用をスムーズにするとともに、大学生活を豊かにすることを目指します。読書に対する苦手意識がもしあるなら、少し乗り越えられるようにいっしょに取り組みましょう。大人の本だけでなく、子どもの本にも目を向けることで、中高であまり読書活動をしなかったひとも思春期を「取り戻せる」かもしれないです。
ACTIVITY
2023年度の取り組みを始めました
2023/06/27
2023年度の活動が始まりました。5月7日(日)には、犬山市立図書館で行われた「子ども図書館まつり」を見学しました。午前は紙やフェルトでオリジナル小物を作る工作教室を、午後は埼玉県三芳町立図書館司書さんの講演会「ブックトークの基本と実践」を見学しました。
5月中旬から、夏休みに犬山市立図書館で持ち込み企画として実施する展示の準備に取り組んでいます。3年生の恵島さん発案による絵本の展示です。図書館の本棚を探索したり、書庫を見せていただいたりして選書を行いました。テーマに沿って本を探すのは大変ですが、楽しい作業です。6月1日には、アドバイザーの小幡先生にご助言いただきながら、具体的な展示方法も検討しました。今後、展示の実施に向けて、代本板やリストの作成などに取り組みます。
絵本の読書会&図書館企画
2023/09/01
6月29日(木)には、堀川理万子さんの〈絵本〉『海のアトリエ』(偕成社、2021年)の読書会をしました。小幡先生の読み聞かせを聞いたあと、お話のなかに登場する画家さんと主人公の女の子との夏休みの交流、穏やかでちょっと大人びた非日常体験などについて話し合いました。絵本の読書会はなかなか難しいところもあるようですが、よく書かれているものは深みがあって、読書会で取り上げることもできるようです。
この日の後半は、犬山市立図書館で夏休みに行う企画展の準備状況や8月に行われる子ども司書養成講座への見学参加など、情報共有?交換を行いました。
図書館企画&図書館行事の見学
2023/09/01
犬山市立図書館で、7月16日から持ち込み展示企画「図書館の絵本で旅するなつやすみ」を行いました。展示の趣旨は次のようなものです。「犬山市立図書館の絵本のなかには、実際に存在する海外の風景が描かれている魅力的なものがたくさんあります。海外の街のすてきな風景や美しい自然を、身近に楽しむことができる絵本を展示しています。今年の夏休みは、図書館の絵本で海外を旅してみてください。」
協力して選書を行い、代本板や看板、ポップ、飾りつけの準備をしました。8月27日まで1階のカウンター前、2階のブックキャンプで展示しました。展示された本は、かなりの反響で借りられました。感想のコーナーには、展示のことをはじめ、図書館での本との出会いのことを書いてくれたコメントも多く寄せられました。今回の展示では、書庫からも多くの本を取り出して紹介したり、題名ではすぐに海外の風景が見られるとは想像できないものを意識して選書したりしました。利用者のみなさんにたくさん借りていただいたこと、展示してすぐに反応してくださったこと、とてもうれしく思いました。
8月1日~3日で行われた同図書館の企画「子ども司書養成講座」にも見学?参加しました。小学生20人が参加し、司書の仕事である選書や本の紹介などのワークに熱心に取り組んでいる様子を間近に見ることができました。
読書会&展示企画
2024/03/28
11月16日には、読書会と展示企画の予定について話し合いました。
これを受けて、12月7日には、アニカ?トール『海の島』(新宿書房、2006年)の読書会を行いました。5人の学生が参加しました。小幡先生おすすめのこのおはなしは、第二次世界大戦中、オーストリア?ウィーンからスウェーデンの寂しい小島に疎開した2人のユダヤ人姉妹、ステフィとネッリの物語です。友情、家族、宗教、戦争、成長など、いろいろな要素が詰まっています。姉のステフィと養母のやり取りや愛情に注目する意見のほか、姉妹の確執や行動の理不尽さにも目が向けられ、共感とともに違和感も示されるなど、作品の多様な側面について意見交換ができました。このお話は全4巻にわたって続きます。学生は、続編を読んだり、犬山市立図書館のビブリオバトルで『海の島』を紹介したりして、発展的な活動になりました。
展示企画については、犬山市立栗栖小学校4年生の総合学習(木曽川学習)とのコラボに取り組みました。1月18日から2月11日までの約3週間、犬山市立図書館のロビーで展示を行いました。内容としては、小学生による地域学習の成果を掲示し、犬山市立図書館所蔵の栗栖地域ゆかりの書籍の展示に加え、子どもたちが作成したSDGsキーホルダーや大学生がつくった木曽川に棲むさかなのしおりなどを見てくださった方へのおみやげとして用意しました。「学び」のメンバーで協力して、子どもたちの学習作品の展示支援、キーホルダーを持ち帰ってもらうしかけの工夫、展示書籍の代本板の作成などを行いました。多くの方が展示を見てくださり、展示書籍もかなりの数が借り出され、おみやげも「売り切れ」て何度も補充するなど、なかなかの反響がありました。
犬山市立栗栖小学校ブログ
https://www2.schoolweb.ne.jp/weblog/index.php?id=2310193&date=20240118