2023年10月27日、藤原ゼミにて一風変わった特別授業が開催されました。その講師は、関西国際大学の伊藤創先生。伊藤先生は、国際コミュニケーション学部 グローバルコミュニケーション学科に所属し、日本語学、認知言語学、意味論を専門とする先生です。
言葉の奥深さを再発見!
伊藤先生の授業の中心は、「日本語と英語の話者はある事象をどのように捉え、そしてどのように表現するか?」という問いにありました。例えば、サメが人間を襲う絵を見た時、日本語話者は「男性がサメに食べられそう」と表現するのに対し、英語話者は "A shark jumps from the water to attack a man..." と表現することが多いとのこと。このような日常の表現の中での微妙な違いが、私たちの事態の把握や世界の見方にどれだけ影響しているのか、興味深いお話しをいただきました。
伊藤先生の授業は、テンポの良い話し口調で、参加者全員を引き込む魅力がありました。スライドを使用して基本進められていきますが、白板を駆使しての解説や、実物を使った例により、複雑な話題も分かりやすく伝わってきました。また、授業の最後には参加者全員での記念撮影も行われ、和やかな雰囲気で締めくくられました。
藤原ゼミでは、今回のように応用言語学におけるさまざまな分野のエキスパートを招いての授業を継続的に行っており、学びの幅を広げる取り組みをしています。今回の授業を通して、言語の違いを理解することは、ただ英語を習得するだけでなく、言語というものへの深い認識や世界の多様性を理解する上でも大変有意義だと感じました。
以下は学生の感想です。
今回の伊藤先生の特別授業の中で一番に感じたことは、疑問に疑問を重ねていき質の高い研究に仕上げていかなければいけないことです。調べたことを元にさらに疑問を持ち新たな調査を行うこと、また曖昧に終わらせないことで、確かな根拠を出す事ができると感じました。
(3年次 渥美菜奈子)
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