2024年前期、藤原ゼミの学生たちは国際協力機関であるJICA中部を訪問し、世界の現状とSDGsへの理解を深めました。さらに、ベトナムの日本語学習者とオンラインでつながり、言語教育支援を通じて国際交流を行いました。これらの活動を通じて、学生たちはグローバルな視野を広げ、実践的な国際協力スキルを磨きました。
JICA中部訪問:国際協力の現場を体験
2024年4月、藤原ゼミの学生たちは、国際協力機構(JICA)中部センターを訪問し、グローバルな課題と国際協力の重要性について学ぶ貴重な機会を得ました。この訪問では、世界の開発状況や持続可能な開発目標(SDGs)について深く理解を深めることができました。
施設内では、環境に配慮した取り組みや身近な国際貢献の方法を実際に見学し、日常生活でもできる国際協力のアイデアを得ることができました。さらに、元青年海外協力隊員から中国での日本語教育経験を直接聞くことで、海外での活動の魅力と課題をリアルに感じ取ることができました。
この体験は、学生たちのグローバルな視野を大きく広げ、将来の国際協力活動への興味を喚起する素晴らしい機会となりました。
ベトナムの日本語学習者をサポート!
JICA訪問に続き、5月から7月にかけて、藤原ゼミの学生たちは国際教育の新たな挑戦に取り組みました。日本のNPO法人「学び舎つばさ」と協力し、ベトナムのファンラン市にある日本語学校の学習者とオンラインで繋がり、日本語学習サポートを実施しました。
このプロジェクトでは、広く使われている教材「みんなの日本語」(2012, スリーエーネットワーク)を使用し、学生たちは日本語のみで授業を行うという取り組みに挑戦しました。日本語のみでは抽象的な概念や複雑な文法の説明に苦心することもありましたが、日越バイリンガルの先生方のサポートを得ながら、創意工夫を重ねて乗り越えていきました。
特筆すべきは、毎回の授業の最後に設けられた「日本について聞く質問コーナー」です。ベトナムの学習者たちは、日本の季節や夏休みの過ごし方、さらには日本の幽霊スポットに至るまで、多岐にわたる質問を投げかけました。この取り組みは単なる言語学習の枠を超え、深い文化交流の場となりました。時には、この質問コーナーがきっかけとなり、逆にベトナム語や文化についての話に発展することもあり、双方向の学びの機会となりました。
本プロジェクトは、グローバル化が進む現代社会において、言語教育が持つ可能性を明確に示しています。参加した本学の学生たちは、教える側としての経験を積むと同時に、異文化コミュニケーションのスキルを磨き、国際的な視野を広げることができました。一方、ベトナムの学習者たちにとっては、日本語話者との直接的なやり取りを通じて、生きた言語と文化を学ぶ貴重な機会となりました。
グローバル?コミュニケーター育成への貢献
これらの取り組みは、本学が掲げる「グローバル?コミュニケーターの育成」というミッションの実践例であり、今後もさらに発展させていきます。言語や文化の壁を越えて心を通わせ、互いを理解し合う——そんな世界の礎を築く活動に、本学は今後も積極的に取り組んでまいります。
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