大学概要【2020年度実施分】Society5.0&SDGs実践プロジェクト及び高校生のためのワールド?ワイド?ラーニングの支援

附属高等学校

Society5.0&SDGs実践プロジェクト及び高校生のためのワールド?ワイド?ラーニングの支援
実施責任者:伊藤 憲人

 本取組は、国内外の高校、大学、企業、地域と協働して、SDGsを含む社会課題について実践的な探究を行う。探究方法の一環としてNIE(Newspaper in Education)を展開することにより自発的な探究姿勢を養うことが可能になる。また、校外(国内外)の関連イベントに積極的に参加することで、自らネットワークを構築し、協働して問題解決に向かうという視点を育むことを目的とする。

ACTIVITY

マインドマップ講座を実施

2020/06/16

 6月15日の普通科1年生一般進学クラス対象の「探究基礎Ⅰ」の授業で、マインドマップ講座が実施されました。マインドマップは、単に情報を整理するというだけではなく、脳の働き、特にイラストや図を多用することにより右脳の能力を最大限に引き出し、多方向に思考をめぐらすための有益なツールです。
 マインドマップ講座は例年4月最初に実施していますが、今年度は新型コロナウィルスの影響もあり、この時期となりました。
 今回の講座は伊藤学校長自らが講師となり、いくつかのワークをはさみながら、わかりやすく授業を展開していただきました。授業の最後には次回以降の「探究基礎Ⅰ」の授業で作成する「この人(新聞各紙に掲載されている人物紹介記事)」のために自己紹介をマインドマップで描くヒントを伝えてもらいました。
 生徒たちは初めて描くマインドマップに悪戦苦闘しながらも楽しそうに取り組んでいました。

マインドマップの説明をする伊藤学校長

見よう見まねで描いていきます

できたマップをまわりとシェアしています

新聞講座を実施

2020/06/30

 6月22日と29日に、普通科1年生一般進学クラス対象の探究基礎Ⅰの授業で、朝日新聞の平野治氏を講師に迎え新聞講座が実施されました。
 22日は、基礎的な新聞に関する知識を中心に、簡単なクイズやワークを通し、楽しみながら新聞紙面の仕組みや他のメディアとの違い等を学びました。生徒たちは、当日の朝刊の紙面を開きながら講座を進めました。特に朝日新聞の名物コラムである天声人語を1分間黙読しながら覚え、その後、自分が覚えているところまで一字一句正確に書き写すワークでは10行以上覚えている生徒もおり、生徒の記憶力に講師の先生が驚く場面がありました。
 29日は当日の朝刊から気になる見出しを探し、記事内容を要約、感想を書きとめ、それをまわりの生徒に発表するワークや論文の書き方につながるワークなど実践中心で授業は進みました。
 普段新聞を読む習慣が少ない生徒たちにとって、ネット以外のメディアに触れるよい機会になったのではないかと思います。
 この授業の様子は6月23日付朝刊で紹介されました。

「この人」の作成

2020/08/05

 普通科1年生一般進学クラスでは、探究基礎Ⅰの授業で3週に渡って、「この人」の作成を実施しました。「この人」は中日新聞に掲載されている人物紹介記事です。「この人」を作成する目的は、記事を作成する際の取材方法を知り、その上で実際に相手にインタビューをし、いかにその人物を魅力的に第三者に伝えるかということを学ぶものです。
 1週目は、知らない生徒同士でペアを作らせました。その上で「この人」についての基礎知識を伝えた上で、このために作成させた自己紹介のマインドマップをもとにインタビューをおこないました。2週目、3週目は下書き、清書をし、あらかじめ用意した写真を貼って完成させました。
 はじめのうちは初対面の相手ということもあり、お互いに遠慮しながらのインタビューおよび取材でしたが、徐々に一つのトピックを掘り下げようという姿勢がみられ、その結果、多くの素晴らしい作品ができあがりました。完成品は教室で貼りだされたり、保護者会で披露されたりしました。

作成中の様子

写真を貼れば完成です

完成した作品

教室に貼りだされた作品

新聞切り抜き作品を用いたプレゼンテーション

2020/10/30

 普通科1年生一般進学クラスでは探究基礎Ⅰの授業で、3週に渡って新聞切り抜き作品を用いたプレゼンテーションをおこないました。
 新聞切り抜き作品は毎年冬に実施される中日新聞主催のコンクールです。作品送付後は審査結果を待つのみであり、作品も残りません。そこで、切り抜き作品を夏休み中に一度作成してもらい、その上で、それを利用したプレゼンテーションをおこないました。
 2学期に入りTEDの映像等を参照しながら、プレゼンテーションの方法を学んだ上で、1週目にグループ内での発表、そこで選ばれた生徒は翌週にクラス代表を決めるための発表、そして3週目に各クラスから選ばれた生徒が学年代表として全体発表を行いました。
 代表生徒のものは、作品のクオリティが非常に高く、今すぐコンクールに出品できる程の出来栄えでしたし、発表自体も身振り手振りを交え堂々とした立派なものでした。
 代表生徒以外の作品も総じてクオリティが高く、年々生徒の取り組み方が良くなっている気がします。今回を踏まえ、生徒たちは1月のコンクール出品に向けて、再度作品作成に取りかかることになります。

発表方法について各クラスでまとめたものを簡単なポスターにまとめて全体でシェアします。

各クラスでおこなわれたグループ発表の様子です。各グループから1人が選ばれます。

各グループから選ばれた生徒がクラス全体に向けた発表をしている場面です。ここで各クラスの代表が決まります。

全体発表の様子です。この生徒は今回で3回発表することになります。慣れてきたこともあり、笑顔で堂々と話します。作品自体もいい出来です。

全校を巻き込んだSDGs活動の第一歩

2020/11/02

 10月26日の授業後、兼ねてからの念願であったSDGsの垂れ幕を有志生徒が掲げました。これは3年生でSDGs活動を自主的に行っている生徒たちが発案し生徒会の協力のもと実現したものです。エントランスに垂れ幕を掲げることで全校生徒への周知をはかり、その上でさらなる活動を行うというものです。
 今回、垂れ幕と同時に行われた活動は、食品ロスやプラスチックごみの啓蒙をマンガを用いて行うものです。生徒たちにとって敷居が低いマンガを利用することにより、より多くの生徒に気軽にそれらの問題について知ってもらおうと企画されました。マンガ作成は文芸部にお願いしました。
 作成されたマンガは各教室に掲示されただけでなく、購買で売られるパンにも貼られました。これには高校にパン類を納入している業者の方の理解と協力が欠かせませんでしたが、快く了解していただけました。
 今回、企画発案から実現まで1年近くかかりました。休校期間が長く、あきらめたくなる気持ちを奮い立たせて、実現までこぎつけた生徒たちを誇らしく思います。

エントランスに掲げられた垂れ幕。掲げるのは生徒自身で行いました。

購買部のパンに貼られた食品ロスを啓蒙する1コマ漫画。

各教室に掲示された食品ロスを啓蒙するマンガ。3分の1ルール等用語の説明も入れています。

これも各教室に掲示されたプラスチックごみに関するマンガ。インパクトのある内容です。

ケニアの女性に布ナプキンを送りました

2021/01/07

多くの生徒が協力して作りあげた75個の布ナプキン

 国際クラス3年、岩佐麻耶さん、大塚彩矢さんの2名を中心に1年半かけて行ってきたケニアの女性に布ナプキンを送るプロジェクトが完結しました。
 このプロジェクトは、2019年6月、この活動をおこなっているMusic ActivistのShihoさんを本校に招いたことがきっかけでした。
 校内の有志を集い、こじんまりと始まった活動は、文化祭での周知活動、様々な大会でのプレゼンテーションやSNS等を利用しての発信を通して徐々に外部の方々にも認知されるようになりました。そして2019年12月には他校の生徒も巻き込んでの「第1回SDGs活動体験会」を開催するに至りました。
 2020年に入りコロナ禍の中、思うような活動が出来ない場面もありましたが、今回75個の布ナプキンを完成させ、現地で活動するNPOの医療法人を通じてケニアに送ることができました。
 1年半という長い期間、また休校期間を経て、実現に至ったのは素晴らしいことだと思います。これらの活動を通して、2人はこの先も女性の地位向上のために尽力していきたいと考えています。
 今回、彼女たちの活動はJICAの中高生向けサイトである*ROOKIESの中で、連載コラムとして取り上げられました。その中では、彼女たちがこの活動をおこなうようになったきっかけや、詳しい活動内容が掲載されています。
 積極的に自らの活動を広げていった彼女たちの今後の活躍がますます楽しみです。

*ROOKIES:https://partner.jica.go.jp/rookiesColumnView?param=meijo_02

ROOKIES のサイトより

同じくROOKIESのサイトより

インドネシア?バリとのオンライン交流

2021/02/17

 2021年1月から6回シリーズで、国際クラス2年生と、インドネシア?バリ島の高校生?大学生とのオンライン交流を行いました。本来であれば、2020年の10月に研修で実際に現地を訪れる予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大により中止となりました。今回は毎年現地に同行し相手校とのコーディネイトや通訳を行ってくれている旅行会社ミレーノの上田豊氏に尽力していただき、オンラインでの交流が実現しました。
 まず、サラスワティ大学日本語学科の学生との交流では、インドネシアの概要や観光地、現地の若者の流行などについてのプレゼンテーションを聴き、質疑応答を行いました。プレゼンテーションでは、映像も交えて実際のバリの街や寺院の様子を見ることができました。こちらからは日本の高校生活の一部を紹介するということで、お弁当の中身などを紹介しました。実際に訪れることができないのはバリの学生も同様なので、日本語を学ぶ学生たちは日本の高校生活に興味津々で、本校の生徒たちに多くの質問を投げかけてくれました。
 ウブド第一高校の生徒との交流では、まずは顔合わせを行い、その後1ヶ月間オンラインでのやり取りを通じて、日本とバリを比較するプレゼンテーションを作成しました。
 オンラインでの交流には、インターネット環境や言葉の壁など、多くの課題もありましたが、行き来ができない現在においても、遠く離れた人々やその生活、価値観に触れる貴重な機会となりました。

交流の様子

交流の様子2

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ