大学概要【2019年度実施分】「大志を抱け」自己実現セミナー

法学部

「大志を抱け」自己実現セミナー
実施責任者:伊川 正樹

 本セミナーは、20名の希望者を対象として、5~7月にセミナーを計4回(学内で実施)、8月に夏合宿、9~10月に数回のセミナーを実施し、大学祭への参加、また11月末から12月に施設見学(マスコミを予定)、最後に2月または3月に成果報告会という活動を予定しています。
 いずれも参加学生の希望に沿って、学生自身による活動を展開していくこととします。それぞれの取組みについて、適宜、様子を紹介していきます。

ACTIVITY

「弁護士と行く裁判傍聴」

2019/10/23

 9月3日に「大志を抱け」自己実現セミナーの一環として、「弁護士と行く裁判傍聴」を実施しました。
 まず、午前中は、名古屋地裁が企画する模擬裁判体験に参加しました。参加学生は、裁判所事務官の進行のもとで強盗致傷事件のシナリオに沿って、それぞれ裁判官?検察官?弁護士?裁判員?書記官のほか被告人?証人の役割を演じ、裁判を体験しました。
 午後は、弁護士の案内のもとで裁判傍聴をおこないました。裁判終了後には特別に裁判官への質問時間が設けられ、普段の講義ではなかなか見えてこない法が実際に適用される現場を感じることができました。また、裁判傍聴後には愛知県弁護士会館に移動し、弁護士からクイズ形式で裁判の仕組みや流れについての解説を受けました。

法廷での記念撮影(模擬裁判終了後、特別に法廷内で記念撮影をすることが許可されました。)

弁護士から出題されたクイズに取り組む参加学生

弁護士の解説を聞く参加学生

六法と見比べながら答え合わせをする参加学生

「自分で計画する東京訪問」

2019/11/21

 10月30、31日に「大志を抱け」自己実現セミナーの一環として、「自分で計画する東京訪問」を実施しました。
 まず、30日は、法務省と警視庁の見学をおこないました。法務省では、赤レンガの旧庁舎を訪問し、学芸員の案内のもとで近代日本の司法制度がどのように整えられていったのかを、当時の史料に触れながら学びました。警視庁では、庁内の博物館を見学するとともに、広報官の立会いのもとで通信指令室の内部を案内してもらい、ガラス越しではありましたが、警察官の日常業務の一端を垣間見ることができました。その後は、名城大学経営本部総合政策部?東京分室の樋口義博さんの紹介により、文部科学省の中庭にある「さざれ石」を見学し、さらに霞が関にオフィスを構える中部圏の他大学の事務所において東京における就職活動の状況に関するレクチャーを受けました。
 31日は、事前に立てた計画に沿って、それぞれの関心に合わせて国税庁や日本銀行を見学しました。計画を立てる際には企画を発案し、アポイントメントをとるところまで、学生自らがおこないました。ときには訪問先の都合がつかず計画を練り直したりと、悪戦苦闘しました。
 このほかに、30日の夜には、校友会関東支部の方々や関東在住の法学部卒業生の方々との交流会が開かれました。卒業生のみなさんから将来についてのアドバイスを受け、3年生になったら東京で就職活動してみようという声も聞かれました。

東京駅にて記念撮影

法務省内の法務史料展示室で史料を見学する学生

警視庁の外観(庁内は原則として撮影禁止)

日本銀行を見学した学生(撮影可能場所にて)

「今年度の振り返りと来年度に向けたミーティング」

2019/12/19

 12月2、9、16日に「大志を抱け」自己実現セミナーの今年度の振り返りと来年度に向けてのミーティングを実施しました。
 ミーティングでは、まず、9月に実施した「弁護士と行く裁判傍聴」、10月に実施した「自分で計画する東京訪問」についての振り返りをおこないました。それぞれの企画について、「学生の主体的な活動」という観点から、企画の良かった点、反省点を全員で点検しました。とくに反省点に関しては、取組みを始める時期が遅かったことや企画内容の詰めの甘さが原因であることを確認し、改善に向けた方策を議論しました。これを踏まえて、来年度の取組みに向けた話し合いでは、新1年生も交えて企画をどのように実施するかについても考え、それぞれの案を発表しました。はじめは消極的だった学生も、回を重ねるごとに企画を立案する側に立って積極的に発言し、学生主体による企画の実施に向けて検討を行いました。
 また、1月31日に実施予定の警察署見学企画についても、内容の詰めを行いました。
 このミーティングは、今後も継続的に実施していきます。

学生たちによるミーティングの風景

自分で計画する緑警察署見学

2020/02/26

 1月31日に「大志を抱け」自己実現セミナーの一環として、「自分で計画する緑警察署見学」を実施しました。実施に先立ち、参加学生は警察署で何をしたいか、何を知りたいかを話し合い、その上で、同署担当警察官と交渉し、日程や見学内容を決定しました。
 当日はまず、署長の実体験を交えたお話や、担当警察官によるパンフレットを用いた説明から、警察とその様々な部署、また、その機能や仕事内容について学びました。次に、指紋採取体験をしました。参加者はマスクとゴム手袋をつけて、担当の警察官の指示に従い、空き瓶についた指紋を採取しました。
 その後、場所を移して、白バイとパトカーを見学しました。担当の警察官による車体の説明のほか、質問(例えば、どのようにしてスピード違反をしている車を停止させるか、どのような物がパトカーに積載されているのか、それらを事件?事故現場でどのように使用しているかなど)に対する現役警察官ならではの回答に、学生たちは聞き入っていました。
 最後に、若手の警察官?警察職員とのフリートークを行いました。いつ警察官になろうと決めたのか、どのような人が向いているのかなど、将来(就職)を見据えた質問が主で、熱心にメモをとる学生もいました。
 今回の見学を通して、警察署に勤務する警察官?警察職員の方々(名城大学の卒業生を含む)から生の声を聞き、実際に警察署内を目で見て、手で触れたことで、これまで漠然としていた警察や警察官の仕事に対するイメージを具体化させることができました。事前打ち合わせや交渉を含め、今回の活動は、参加者の今後に生かされることでしょう。

署長のお話は、警察官を目指そうと思われた経緯やこれまでに体験された事件など、非常に興味深いものでした。

指紋のついた瓶にアルミの粉をかけ、それを筆で払い、指紋を浮かび上がらせます。

例えば愛知県警本部からどのように出動要請が来るかなど、現役警察官にしか知り得ない貴重なお話を聞くことができました。

若手の警察官?警察職員の方々とのフリートークの様子です。

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