大学概要【2022年度実施分】リーダー育成支援プログラム
理工学部
本プログラムでは、研究室に配属した学生の中からリーダー候補生を選抜し、将来の化学研究を牽引するような高レベルな研究者の育成を行います。対外的な成果発表を数多く経験できるように、研究を資金面でサポートしています。特に、国際会議に向けた成果発表に対しては重点的に支援します。また、選抜メンバーが専門分野の異なる研究者や学生と議論できる発表会を学内でも開催し、分野を超えた幅広い視野の育成を行っています。
ACTIVITY
応用化学科 ポスター展示の実施
2022/12/13
本プログラムでは、各研究室に所属する4年生や修士の大学院生の中からリーダー候補生を選抜します。リーダー候補生は研究費の支援を受けて、4月から1年間、重点的に研究を実施します。
後期の開講開始にあわせて、リーダー候補生が日頃の研究成果をもとにポスターを作成して、1ヶ月間のポスター展示会を行いました。ほとんどのリーダー候補生にとって、自身の研究成果を学会形式のポスターにまとめる作業ははじめてのことでした。研究の意義や成果を対外的にわかりやすくまとめることの大変さを学び、研究者として一歩ステップアップができたようでした。
展示場所は、2年生や3年生の実験科目が行われる実験室への通り道です。下級生にとっては、将来的に配属するかもしれない研究室の研究を知る絶好の機会です。友人達と立ち止まってポスターを賑やかに閲覧する学生や一人で真剣に眺めている学生などいろいろな参加方法があったようです。
応用化学科 ポスター展示会での学生交流
2022/12/22
ポスター展示期間中、日によっては多くの学生が立ち止まることもありました。この日は近隣の研究室の先輩達も加わり、ポスター見学を行ったようです。研究内容の話はもちろんのこと、日頃の研究生活や勉強の話に花を咲かせる場面もありました。この取り組みは、学科の学年間の交流を活発化し、後輩にとっては研究室生活の楽しさを知る機会にもなっています。
ポスター会場には質問票も準備しており、ポスターに対する疑問や質問を先輩に聞くことができます。学術的な質問が投げかけられるとリーダー候補生は質問に対して回答を準備し、質疑応答を行います。この経験も専門外の方にわかりやすく説明する練習になり、双方にとって貴重な体験になりました。
リーダー候補生の学会参加
2022/12/23
研究室で選抜されたリーダー候補生によっては、日頃からの研究活動の成果を化学系の学会で発表することもあります。この数年間はコロナウイルスの影響でさまざまな学会の対面開催が見送られてきましたが、2022年度は対面でのポスター発表の機会を得ることができました。今回、リーダー候補生にとって学外の研究者と直に討論するのは初めてです。研究室内での議論とは違った視点で研究を見つめることができ、大いに刺激を受けた様子でした。
また、本プログラムはリーダー候補生のみを育成することが目的ではなく、研究室全体の活性化を図っています。この学会でもリーダー候補生の他に研究室の同僚が一緒に参加しました。この取り組みの波及効果が出た一面だと言えます。