大学概要【2024年度実施分】機械工学における創造設計プログラム

理工学部

機械工学における創造設計プログラム
実施責任者:塚田 敦史

「創造」のキーワードの下に新しい状況の変化に対応した設計教育が重要視されています。本取り組みは、機械工学における設計の入口に力点を置いたワークショップ型の学修を目的としております。設計の入口(設計の上流段階)は、ものや価値を生み出す元となる種を創造し、そこから設計課題へいかに落とし込めるかを考えます。デジタル媒体(オンラインホワイトボード)を活用する環境を構築し、学生自身が他者とともに協働で設計の思考展開を体験的に学修します。

ACTIVITY

オンラインにおけるボードの習得

2024/11/14

本プログラムは、設計活動の入り口(設計の上流)として創造的な思考から展開する過程を少しでも体得できることを目的に、学修していきます。そのための手段としてオンラインのホワイトボードを活用したワークショップ型の講義実施のために、昨年度より準備を進めてきました。機械工学科2年生で開講される機械設計2の講義において進めていきます。学生にはオンラインでのボードの使用に慣れてもらう目的から、ユーザ観察の模擬を題材に進めました。ある画像から得られる気づきをどこまで獲得できるかについて、学生各自の端末機器からこのボードにアクセスしながらワークショップを実施しました。今後本講義においてオンラインでボードを活用しながら創造設計に資する取り組みを進めていきます。

提示課題について個々人で同一ボードへ書き込み

ボードをベースとしたグループディスカッション

あるグループで構成したボードの一例

ボードを提示しながらグループでまとめた知見を発表

オンラインボードを用いた講義のトライアル

2024/12/16

 本プログラムは、設計活動の入り口(設計の上流)として創造的な思考から展開する過程を体得することを目的に、学修していきます。その手段としてオンラインのホワイトボードを活用したワークショップ型の講義を昨年度より進めてきました。今回は、世の中にある様々な日常生活機器を題材に、設計チームに見立てたワークショップにて構想設計として思考展開の構造化の学修を進めていきました。各グループが題材にする機器に対して、世の中は何を求めているのか?の探索から始まり、ユーザ役に見立てた他チームへのデプスインタビューから要求機能を抽出していきます。さらに題材の機器のメカニズムを調査します。実際に存在する身近な機械を対象とすることで機能,機構,全体構造の関係性を把握しやすく、またその機械はどのような要求機能なのかの創造は、設計をリバースすることにもなり、設計の上流をより意識できることを期待しました。
 活動のベースをデジタルツールとしたことでサーバ(教員)から各グループの進捗が逐次確認できると同時に講義室内スクリーンに表示できるので、都度指導ができ、履修者全員の理解が進むようになりました。今後さらに活用を試みて創造設計に資する取り組みを進めていきます。

デプスインタビュー課題

ユーザ役へインタビューを実施

インタビュー結果や気づき事象から対象機器の機能をグルーピング

メンバーで議論しながらオンラインボードで要求機能を整理

  • 情報工学部始動
  • 社会連携センターPLAT
  • MS-26 学びのコミュニティ